山本由伸、6回無失点も援護なく7勝目ならず 毎回9奪三振 侍対決ヌートバーとは3打数1安打2三振 大谷は七回まで4打席快音なし
「カージナルス-ドジャース」(7日、セントルイス)
ドジャースの山本由伸投手が先発し、6回4安打無失点で降板。走者を背負いながら毎回の9三振を奪うなど、粘りの投球でヌートバーら相手打線に得点を許さなかった。94球を投げて与四球2。しかし、打線の援護がなく、7勝目はならなかった。防御率2・20はナ・リーグ3位(降板時点)。
5月8日以降、6登板連続となる中5日のマウンド。初回、先頭打者として迎えたのは23年WBCで世界一の喜びを分かち合ったヌートバーだ。2球連続直球で見送りストライクで追い込むと、ファウルを挟み、143キロスプリットで空振り三振を奪った。しかし、後続に単打と四球を許して1死一、二塁。4番コントレラスの遊ゴロ(二塁封殺)で2死一、三塁となったが、一塁走者が飛び出し、挟殺プレーに。本塁を狙った三塁走者をきっちり仕留めて無失点で切り抜けた。
二回は2死から連打に死球が絡み、満塁にされたが、2度目の対決となったヌートバーをふたたび、スプリットで空振り三振に仕留める。打者はバットを地面にたたきつけて悔しがった。
三回と四回はいずれも三者凡退だった。ストライクを先行させる本来の投球で四回は2者連続三振で締めた。
五回は先頭を四球で歩かせ、1死からヌートバーに技ありの左前打を許し、1死一、二塁の窮地に立たされる。しかし、2番ウィンをスプリットで空振り三振、3番ドノバンにはファウルで粘られながら7球目スプリットで二ゴロに打ち取り、グラブを何度もたたいた。
ドジャース打線は三回2死満塁、四回無死一塁、六回1死一、二塁、七回1死一、二塁の好機をつくるもあと1本が出なかった。大谷は七回まで4打席に立って3打数無安打1四球。ドジャースは試合前に先発のゴンソリンが右肘違和感で負傷者リスト入りを発表した。佐々木、スネル、グラスノーに続く先発陣4人目の離脱。ただ一人、開幕からローテーションを守り続けている山本を援護することができなかった。



