大谷翔平の代役がメジャー1号 有望株が明かした初本塁打の舞台裏「翔平のバットを使おうかと思った」 先輩捕手ウィルから助言「自分のバットでホームラン打て」
「ドジャース18-2ヤンキース」(31日、ロサンゼルス)
新人捕手ラッシングが八回の打席でうれしいメジャー1号を放った。
五回を終えて14-1の大勝モード。六回に大谷の代打で起用された有望株は2打席目の八回に8番手でマウンドに立った野手レイエスの初球、117キロ遅球を右翼席へ運んだ。ベンチに戻ると、パヘスのひまわりの種シャワーを浴び、ハイタッチで祝福された。
試合後のクラブハウス。報道陣に囲まれたラッシングは「正直に言うと」と切り出したのがバットにまつわる裏話だった。ここまで両リーグ最多の22本塁打を記録している大谷のバットにあやかりたいと考えたそう。
「彼のバットを手に取って『さあ、行こう』という気持ちになった。たくさんのホームランを打っている彼のバットは誰にでも効果があるはずだから」。
しかし、そこで先輩捕手のスミスから「自分のバットでホームランを打て」の助言。「分かりました」。考えなおして自分のバットを手に打席に入り、会心の一撃。「完璧でした。最高の結果になった」とにこやかに話した。
球団有望株ランキング1位の逸材。戦力外となったベテラン捕手バーンズに代わって今月15日にメジャーデビューを果たし、初安打を記録。記念球を応援に駆け付けた母親にプレゼントした孝行息子だ。
この日は試合前に大谷が登板したライブBPで捕手を務めた。「きょうはとても重要な日でした。彼にとってすべてがどのように作用するのかを見ることができた」。今季中の投手復帰を予定している大谷とバッテリーを組む可能性のある24歳にとっても大きな日になったようだ。





