3A前田健太、4回途中5失点降板 立ち上がりに不安残す 最速148キロ 2度目の登板もメジャー昇格アピールできず

 「カブスークリッパーズ」(23日、コロンバス)

 カブス傘下3Aアイオワ・カブスの前田健太投手(37)が先発し、四回途中7安打5失点で降板した。2四球、1三振。64球を投げてストライク33球、ボール31球。変化球主体の組み立てで最速は148キロだった。マイナー2度目の登板もメジャー昇格へのアピールはならなかった。

 2回4失点の17日の初登板から中5日の調整で臨んだマウンド。初回に味方打線から3点の援護を受けた前田だったが、先頭にカウント2-2から低めスイーパーを二塁打にされると、次打者にはフルカウントから内寄り高め、甘く入ったスイーパーを右越え2ラン。3番、4番にも連打を許し、5番にはストレートの四球で無死満塁の窮地に陥った。

 1点差。リードを守りたい場面だったが、6番打者への初球、内角高めのスライダーを痛烈な二塁打にされる。走者2人を生還させて逆転された。1死二、三塁から内野ゴロでさらに1点を失った。

 二回以降は粘りの投球を見せた。二回は先頭を遊撃内野安打で出塁させたが、次打者をカウント2-1からスプリットで二ゴロ併殺。続く打者にはボールが先行し、カウント3-1となったが、5球目スプリットで一ゴロに打ち取った。三回も1死から単打を許したが、三ゴロ併殺で無失点に抑えた。

 味方打線は四回に3点を奪って逆転に成功。5回を投げ切り、勝利投手の権利を手にしたい前田だったが、四回2死から4球連続ボールでこの日2つ目の四球を与えたところで降板を告げられた。

 前田は広島のエースとして活躍した後、15年オフにポスティングシステムを使ってドジャースと8年2500万ドル(約36億3000万円)で合意。19年オフにツインズへトレードで移籍。23年オフにFAになり、タイガースと2年2400万ドル(約34億8000万円)の契約を結んだ。

メジャー10年目の今季はオープン戦で結果を残せず、開幕ローテーション入りならず。リリーフで7試合に登板したが、防御率7・88と精彩を欠き、今月1日にメジャー40人枠から外され、事実上の戦力外となった。今季の年俸1000万ドル(約14億5000万円)はタイガースが負担するため、カブスは前田がメジャーに昇格した場合、最低保証年俸76万ドル(約1億1000万円)を日割りでし払う見込みだ。メジャー通算成績は226登板(172先発)、68勝56敗6セーブ、防御率4・20。日米通算200勝まで35勝としている。

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