「マーリンズ４－７ドジャース」（５日、マイアミ）

　ドジャース・大谷翔平投手が「１番・指名打者」で出場し。９号右中間２ランを含め４打数１安打２打点だった。三回には今季１０盗塁目となる二盗を決めた。大谷の２桁盗塁は５年連続で、メジャー８シーズンで７度目。

　大谷は三回の第２打席で四球を選び二盗に成功。１死後にフリーマンの２ランで生還した。３－０の五回の第３打席は右中間へ９号２ランを放った。大谷は４月２９日の対戦で７号先頭打者弾を放った相手先発で２２年サイ・ヤング賞右腕サンディ・アルカンタラ投手を再び攻略した。

　敵地・ローンデポパークは、前回昨年９月１９日（日本時間同２０日）の試合で大谷が３打席連続本塁打を含む６打数６安打１０打点２盗塁をマークし史上初の「５０本塁打－５０盗塁」を達成した場所。その前年の２３年３月には日本代表がＷＢＣ優勝を果たしており、大谷だけでなく山本由伸、佐々木朗希両投手にとっても思い出深い球場だった。

　試合後、現地中継局のインタビューに応じ、マイアミの印象について「本当にいい思い出が多いかな。去年もそうだしＷＢＣも含めて。好きな球場の一つなので、きょうもいい試合だった」と語った大谷。この日は韓国プロ野球から今季加入した金慧成が「９番・二塁」でメジャー初スタメン。五回にメジャー初安打となる鋭い左前打を放つと、六回は遊撃の後方に落ちる左前適時打でメジャー初打点をマークした。五回の初安打後に２ラン放ったは大谷は、ベンチに戻ると万歳して跳びはねヘルメットを揺すって金慧成を手荒く祝福した。

　大谷は「本人にとっても特別な日だと思う。きのうも得点にはつながらなかったが素晴らしい走塁を含めて、きょうも素晴らしい活躍だったと思う」と称賛した。

　自身の本塁打は、打球速度が今季メジャー最速１１７・９マイル（約１８９・７キロ）の弾丸ホームランだった。「投げているボールも強いので、その分、はね返ったボールがいい角度で上がったのが強くなったのかなと思う。素晴らしいピッチャーからいいところで打てたのは自信になる」と振り返った。