菅野智之 初回三者凡退も二回開始前に雨天中断の悪夢 約1時間の中断も続投し6回2失点 QS達成で先発の責任果たす
「オリオールズ0-4ロイヤルズ」(3日、ボルティモア)
オリオールズの菅野智之投手が先発し、抜群の立ち上がりを見せるも、二回表、ロイヤルズの攻撃開始前に悪天候のため約1時間中断。それでも続投し、6回2失点と試合は作った。ただ打線の援護なく2敗目を喫し、自身の連勝は3で止まった。
本拠地のマウンドでラッチマンとバッテリーを組んだ菅野。初回を鮮やかに三者凡退に仕留めて立ち上がった。しかし二回表、ロイヤルズの攻撃が始まる前に試合は中断。内野には全面シートがかけられた。オリオールズは「レインディレイ(悪天候による中断)に入った」とアナウンスし「新しい情報が入り次第、お伝えします」とした。
約1時間の中断後、試合が再開されると、菅野は笑みを浮かべながらマウンドへ向かった。先頭に安打を許すも、次打者を二ゴロ併殺打に仕留めた右腕。レンフローを左飛に打ち取り、影響を感じさせない投球だ。三回もリズムを崩すこと無く三者凡退に斬った。
しかし四回、先頭のインディアに右中間へエンタイトル二塁打を浴び、初めて得点圏に走者を背負った。2死までこぎつけたが、ガルシアに浮いたボールを中前にはじき返され先制点を許した。それでも最少失点で切り抜け、打線の援護を待つ形になった。
五回は先頭のレンフローを遊ゴロに打ち取ったが続くビジオに浮いたフォーシームを捉えられ、右中間にソロを被弾。痛い追加点を与えてしまった。六回は先頭にこの試合初の四球を与えたが、落ち着いて後続を打ち取り自身3度目のクオリティースタートを達成。先発の責任を果たしてマウンドを降りた。
菅野は前回登板となった4月28日のヤンキース戦で5回5安打無失点、8奪三振に抑える快投で3勝目を手にした。中4日でこの日のマウンドに上がり、最高の立ち上がりを見せていた。
試合は打線の援護無く、八回にリリーフが2点を失って万事休す。完封負けでチームの連勝も止まった。




