山本由伸 初月間MVP!MLBトップ防御率0・90 野茂デビュー日に6回1安打4勝目
「ブレーブス1-2ドジャース」(2日、アトランタ)
ドジャースの山本由伸投手(26)はアトランタでのブレーブス戦に先発し、6回を1安打無失点の好投で4勝目(2敗)を挙げた。試合前には3、4月の月間最優秀選手(MVP)が発表され、ナ・リーグの投手部門で初受賞した。大谷翔平投手(30)は「1番・DH」で4打数無安打。試合は2-1で、チームは連勝を6に伸ばした。
伝統球団ドジャースの系譜を継ぐ快投だった。無安打無得点試合2度を誇る野茂が、26歳でメジャーデビューしたのが5月2日。それからちょうど30年後、26歳の山本が六回2死まで無安打と堂々のマウンドさばきを披露した。精密な制球で4勝目を手にし「いい投球ができた。すごくいい感覚で投げられている」と爽快な表情で語った。
右打者の内角低めぎりぎりへの攻めが光った。初回は2番ライリーにスプリット、四回は5番マーフィーに直球を膝元に決め、ともに見逃し三振に。「もともとストライクゾーンで勝負していくスタイル。自分の投球ができている証拠」と風格を漂わせた。
六回2死から初安打の二塁打を許し、ノーヒットノーランの可能性は消えたが「あまり考えていなかった」と平然。次のオズナを8球目のカーブで三ゴロに仕留めた。
30球団でトップを走る防御率は0・90とした。試合前には3、4月の月間MVPが発表され、メジャー2年目で初選出された。投手部門で日本選手が選ばれたのは、2022年9月のダルビッシュ有(パドレス)以来5人目で8度目。過去には野茂英雄、伊良部秀輝、田中将大(現巨人)が受賞している。山本は「すごくうれしく思う。今年は安定した状態で、どの球種も投げられている」。次から次へと自信に満ちた言葉があふれ出た。





