ドジャース由伸無双 「惑星最強右腕」デグロムに投げ勝ち3勝目 7回0封10K 米記者「サイ・ヤマ」感嘆の造語
「レンジャーズ0-3ドジャース」(18日、アーリントン)
ドジャースの大谷翔平投手(30)は産休制度「父親リスト」に入り、レンジャーズ戦で今季初の欠場となった。昨年12月末に妻真美子さん(28)が第1子を妊娠したことを公表していた。先発した山本由伸投手(26)は7回5安打無失点で10三振を奪い、3勝目(1敗)を挙げた。連続無失点イニングは「18」に伸び、防御率0・93でナ・リーグ1位に浮上した。試合は3-0でチームは4連勝となった。
試合後、米国の番記者が「サイ・ヤマ」と言って笑った。「サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)」と「ヤマモト」を掛けた造語。今季はヤマモトがその栄誉に輝くのでは、と早くも現地記者の声が出ている。
今の山本には付け入る隙がない。抜群の制球に緩急も自在で、今季最長の7回を投げて無失点。防御率はついに0点台に突入した。打線に大谷が不在の中、サイ・ヤング賞2度獲得の「惑星最強右腕」デグロムとの投げ合いを制し「より気を引き締めて、少しのミスもしないように心がけて投げた」と達成感に浸った。
大谷の代わりに1番に入ったエドマンが先頭打者本塁打を放った。リードはこの1点で十分だった。イニングの先頭を確実に抑え、得点圏に走者を背負った二~四回も武器のスプリットだけでなく、カーブやスライダーを効果的に織り交ぜて切り抜けた。「いろんな球種を使って投球するというスタイルが発揮できてきている」と山本。四死球はなく、三振は自身最多に並ぶ10個を奪った。
サイ・ヤング賞2度のスネルとは「朝食野球談議」を交わすなど、メジャーの好投手から知識を吸収。技術面、登板の調整方法、メンタルに至るまで語り合い、試合に生かしている。
4月は3試合に登板して自責点ゼロ。連続無失点イニングは18に伸びた。ハーラートップに並ぶ3勝目をつかみ、防御率0・93でナ・リーグ1位に浮上し、ロバーツ監督は「別次元のレベルに達した。現時点で彼はナ・リーグ最高の投手」と賛辞の言葉を惜しまなかった。





