ＤｅＮＡを自由契約になり、その動向が注目されているトレバー・バウアー投手が２８日（日本時間２９日）、自身のＸを更新。自身の現状を例えるかのような意味深長な投稿内容が、大きな反響を呼んでいる。

　バウアーが約５８万人のフォロワーに「あなたならどうする？」と問いかけた投稿は、人材募集をしている会社に応募した“あなた”が書類審査で不合格となり、その理由が持っているスキルではなく、雇用することが会社にとって不都合と判断されたというもの。さらにその会社には“あなた”が無償で指導した人々が働いているだけでなく、現在、指導している者の中から“あなた”を不採用にした役職に就けることを検討しているというストーリーだ。

　１１月３０日にＤｅＮＡから自由契約になったバウアーは、代理人のルーバ氏によると、現在はアリゾナにある自身のトレーニング施設で鍛錬しながら複数の日米球団と交渉中だという。

　バウアーは、すでに和解している過去の暴行疑惑がネックとなり、メジャー復帰が難しいと言われている現状がある。自身の置かれた立場へのもどかしさを表現するかのような投稿内容には、２時間あまりで４０万ビュー、７００コメントが集まった。フォロワーからは「がんばって！」、「ブレーブスと契約して」、「誠実に行動し続け、あなたと関わることが本当に正しいと示すしかない」など、応援コメントが多数寄せられた。

　バウアーは１２年にダイヤモンドバックスでメジャーデビューし、実質８シーズンで５度の２桁勝利を含む８３勝をマーク。レッズ時代の２０年にはサイ・ヤング賞（最優秀投手賞）を受賞した。しかし、２１年６月２８日を最後にメジャーの舞台から遠ざかっており、今季はＤｅＮＡでプレー。１９試合に登板し、質の高い投球で１０勝４敗、防御率２・７６をマークし、球宴にも選出された。