エンゼルス・大谷「投手」は今季絶望 右肘内側側副靱帯損傷 2度目手術なら復帰は25年か

 レッズとのダブルヘッダー第1試合の2回、マウンドで手元に目を落とす(共同)
 ダブルヘッダー第1試合の1回、先制の44号2ランを放つ(共同)
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 「エンゼルス4-9レッズ」「エンゼルス3-7レッズ」(23日、アナハイム)

 衝撃が走った。エンゼルスの大谷翔平投手(29)は23日、アナハイムでのレッズとのダブルヘッダー第1試合に「2番・投手兼指名打者」で出場。一回に44号2ランを放ったが二回途中無失点で降板して検査を行った結果、右肘内側側副靱帯(じんたい)損傷であることが分かった。ミナシアンGMが発表し、今季、投手としての登板がないことも明かされた。第2試合には打者で出場して二塁打を記録したが、今後に関しては未定で、手術の必要性も不明。仮に2度目のトミー・ジョン手術を行えば、投手としての復帰は1年を挟み25年からとなる可能性もある。

 本拠地を熱狂させた44号で最高のスタートを切ったかに思われた。初回、大谷が無死一塁から飛距離135メートルの低空弾を右翼席に突き刺す。初回のマウンドは2三振を含む三者凡退のスタートも、暗転したのは二回だ。

 1死一塁で152キロ直球を投げた直後、観念したように首を横に振った。ネビン監督がトレーナー、水原通訳を連れ立ってベンチを飛び出す。本拠地が騒然とするなか、背番号17は硬い表情のまま、ベンチ裏へ消えた。緊急降板。9日のジャイアンツ戦後、右腕の疲労を訴えて16日の先発を回避し、万全を期したはずの登板はわずか26球で終了した。

 この日、速球は150キロ前後と自身の平均より6キロも遅く、全球種で球速がダウン。本来の投球ではなかった中、球団から発表された交代理由は「腕の疲労」。第1試合後の会見でネビン監督は「初回を投げた後に痛みはないが、違和感があると言っていた」と説明。降板後、大谷はチームドクターの診察と精密検査を受けると、判明したのは右肘内側側副靭帯の損傷。メジャー1年目の18年夏に見た悪夢の再来だった。

 ミナシアンGMが「本当に残念なニュース。彼のことを思うとつらい」と表現したショッキングな事態。にもかかわらず、大谷は第2試合の出場を志願し、五回に二塁打で出塁。後続の適時打でリーグ最多の97得点目をマークと、チームを鼓舞し続けた。

 第2試合後の会見で同GMは「今季は彼が投げることはない」と投手・大谷の今季絶望を明言。靭帯損傷の度合いや復帰時期、手術の可否などの詳細は明らかにせず「セカンドオピニオンを聞いて今後のことを決めていく」と言った。今年はWBCから休みなしで、5月3日から自己最長の98試合連続スタメン出場など、チーム最多の126試合に出場。疲労の影響からか、シーズン途中から度々、異変が起こっていた。

 18年10月に右肘靭帯再建手術(通称、トミー・ジョン手術)を受けた。19年は投手のリハビリメニューをこなしながら打者に専念。20年7月に一度は公式戦に登板したが、2度目の登板後に右前腕の違和感で本格的復帰は21年に持ち越された。

 最悪のシナリオは2度目のトミー・ジョン手術だ。前回の経過を踏まえると、24年は打者に専念。二刀流としての復活は25年になる可能性がある。メジャー唯一の存在、ユニコーンが大きな試練を迎えようとしている。

◆23年大谷翔平の主な異変◆

月・日             出来事

6・27 ホワイトソックス戦で先発。右手中指の爪の状態が悪化して七回途中に降板

7・4  パドレス戦で右手中指のまめや割れた爪の影響で途中降板

  27 タイガースとのダブルヘッダー。第1試合ではメジャー1安打完封勝利。第2試合は37号2ラン&38号ソロ。ただ腰を気にするしぐさも

  28 ブルージェイズ戦の八回の打席で遊ゴロの際に両ふくらはぎがけいれん

8・3  マリナーズ戦に「2番・投手兼指名打者」で出場。先発投手としては右手中指がつって4回降板も、打者として八回に今季40号

  13 腕の疲労でレンジャーズ戦の登板回避が明らかに(注)現地時間

 ◆トミー・ジョン手術を2度受けた主な選手 MLBではレンジャーズのネイサン・イオバルディ投手(33)が、高校時代に1度、メジャーでは2016年8月に2度目を受け、18年5月末に復帰。今季はここまで19試合で11勝3敗、規定投球回未達で防御率2・69の成績を残しており、21年に続き2度目のオールスター出場。また同じくレンジャーズで18、19年と2年連続でサイ・ヤング賞を受賞したジェイコブ・デグロム投手(35)は10年に続き、今年の6月に2度目の手術を行った。

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