大谷の野球脳 ダルが称賛「頭使ってる」 大谷次回登板は14日 後半戦“開幕投手”

 キングを独走する大谷を語るダルビッシュ(撮影・小林信行)
  パドレス戦の8回、三飛に倒れるエンゼルス・大谷(共同)
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 「パドレス5-3エンゼルス」(5日、サンディエゴ)

 エンゼルスの大谷翔平投手は29歳の誕生日だった5日、パドレス戦に「3番・指名打者」で出場し、4打数無安打だった。昨年7月以来、約1年ぶりの3試合連続無安打に終わったが、パドレス・ダルビッシュから打撃を称賛された。また、次回登板は後半戦初戦となる14日(日本時間15日)のアストロズ戦に決定。投打で選出されているオールスター戦(11日、シアトル)は打者に専念し、今季の開幕戦に続く重要な登板に万全の状態で臨む。

 6月月間MVPが急ブレーキだ。29歳のバースデー。大谷は自身のバットで祝福の快音を響かせられなかった。

 一回は内角の速球に詰まって二ゴロ。三、五回はカーブに体勢を崩され、似たような二ゴロに倒れた。八回は代わった左投手のスライダーを当てただけで三飛を打ち上げた。今季初の3試合連続無安打。チームも3連敗となった。

 6月は打率・394、15本塁打、29打点をたたき出したバットが、7月は18打数1安打、打率・056、1安打、1打点と湿っている。ただ、対戦したパドレス・ダルビッシュからは31本塁打で本塁打王を独走している打撃を称賛された。

 日米通算193勝右腕は「日本人的だなってすごく思いますね」と表現。「ずっと同じところを攻められたら、スイングを変えるとか、狙い球を決めてすごく打ってくる。全体的に待っているというよりは『この打席はこれを待つ』『このカウントではこれを打つ』とか、そういうのを決めている感じがするので頭使ってるなと思いますね」と分析した。

 投手・大谷についても「似てるなと思いますね、野手(打者の特徴)と。調子が良くなくなってくると、そこから打開策を見つけてくるのは似ていると思います」と話し、今後の復調を期待した。

 前半戦は残り2試合。今後は大谷にとって初のポストシーズン進出へ負けられない試合が続く。投手としては後半戦初戦となる14日(日本時間15日)の本拠地でのアストロズ戦の先発が決定した。

 前回登板した4日・パドレス戦は、右手中指のまめや割れた爪の影響で途中降板。状態が不安視されていたが、ネビン監督が「一夜明けて中指の状態は良くなったし、次回までは約10日間の登板間隔になる。問題ないと思う」と説明した。

 投手と指名打者で選出されているオールスター戦での登板はなくなったが、今季の開幕戦に続く“開幕投手”で自身もチームも勢いづけたい。

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