大谷 二刀流聖地で3勝 ベーブ・ルースも投げた球場で7回0封11K&2安打1打点

 3勝目を挙げた大谷
 7回、ストーリーを三振に仕留め、ほえる大谷(共同)
 フェンウェイ・パーク
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 「レッドソックス0-8エンゼルス」(5日、ボストン)

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が103年前に二刀流の元祖ベーブ・ルースも投げたフェンウェイ・パークのマウンドに初めて立って躍動した。レッドソックス戦に「3番・投手」でフル出場。7回6安打無失点、無四球、11奪三振で3勝目を挙げた。打者では適時打を含む2安打1打点。チームは貯金7でア・リーグ西地区首位を守った。

 うなり声を上げて腕を振った。「オリャー!」。その一球に魂を込めた。今季自己最長7回を投げ、同99球の熱投。大谷は最後の打者を4打席連続三振に斬ると、渾身(こんしん)のガッツポーズを繰り出してほえた。

 楽しみにしていた舞台で躍動した。1912年開場のフェンウェイ・パーク初登板。元祖二刀流で「野球の神様」と称されたベーブ・ルースも103年前に立ったマウンドで、今季最速の100・3マイル(約161・4キロ)を計測した。ストライク率82%、空振り29球はメジャー5年目で最高の数字だった。

 「観客も近いし、熱もある。素晴らしい球場だなと思いました」

 万全の状態ではなかった。1日の試合で股関節に張りを感じ、3日の登板を回避。前夜は延長戦で球場を出たのは午前0時前で、この日は午後1時35分開始のデーゲームだった。チームバス出発直前の午前10時頃まで寝たが、「正直、しんどかった」と振り返った。

 打者としては四回の打席で現役最年長42歳のヒルのノーヒッターを阻止。八回無死満塁は左翼フェンス直撃適時打で自身を援護した。大谷に全幅の信頼を寄せるマドン監督は「彼にとって今年1番の試合になるかもしれない」と絶賛。女房役のスタッシも「全ての球種が効果的だった。彼は勝負どころで力を発揮する投手。素晴らしかった」とたたえた。

 自身は開幕2連敗後に3連勝。「いいイニングを多く、長く投げられるように。結果的にそうなったので良かった」。大谷がフル回転で首位を走るチームを支えていく。

 ◆ベーブ・ルースとフェンウェイ・パーク ルース(レッドソックス)は1919年9月20日に同球場で行われたホワイトソックス戦に「4番・投手」で先発。六回途中まで投げ、その後は左翼の守備に就いてサヨナラ本塁打を放った。フェンウェイ・パークで投手が4番までに名を連ねるのは、大谷が103年ぶりとなった。

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