大谷、敵地スコアボード破壊 弾丸打球で「17」消す“神業”に仰天

レッドソックス戦の8回、左翼フェンス直撃の適時打を放つエンゼルス・大谷=ボストン(共同)
レッドソックスに勝利し、マドン監督とタッチを交わすエンゼルス・大谷(左端)=ボストン(共同)
レッドソックス戦に「3番・投手兼指名打者」で出場し、7回無失点で3勝目を挙げたエンゼルス・大谷=ボストン(共同)
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 「レッドソックス0-8エンゼルス」(5日、ボストン)

 エンゼルスの大谷翔平投手が、およそ100年前に「野球の神様」ベーブ・ルースが投打で活躍した“二刀流の聖地”、レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークで“神業”を披露した。

 ガシャン!という衝突音。大谷が放った時速167キロの弾丸ライナーが敵地左翼にそびえるグリーンモンスターのスコアボードを破壊したのは八回の打席だ。無死満塁の絶好機。2番手右腕ハウクの初球、真ん中付近の153キロ直球を逆方向へ流し打ち。鋭い打球がフェンスを直撃した衝撃で手動式ボードに掛かっていた大谷の背番号「17」が落ちた。

 ロバート・レッドフォード主演の野球映画にある打球が照明を破壊して火花が飛び散る有名シーンを想起させる、きわめて珍しい現象。投球分析家として知られるピッチング・ニンジャこと、ロブ・フリードマン氏は自身のツイッターで「ザ・ナチュラル」とつぶやくなど、SNS上でも話題に。米全国紙USAトゥデー電子版は「オオタニがグリーンモンスターの自分の番号を撃ち落として仰天」の見出しで動画を掲載した。

 この日の大谷は「3番・投手」で今季5度目の投打同時出場。ルースも登板したフェンウェイ・パークのマウンドに初めて立ち、今季最長の7回を投げて6安打無失点、無四球、11奪三振の快投で自身3連勝(2敗)。今季自己最多の99球を投げ、同最速の100・3マイル(161・4キロ)を記録し、ストライク率は驚異の82%だった。打っては適時打を含む4打数2安打1打点で今季7度目のマルチ安打をマークし、打率を・240とした。チームは2連勝&貯金7でア・リーグ西地区首位の座を堅守した。

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