吉川峻平「野球できる道を探す」動画でDバックス解雇の心境吐露

 米大リーグ、ダイヤモンドバックスから解雇通告を受けた吉川峻平投手(27)が4月1日(日本時間2日)、自身のYouTubeチャンネルで「今回のリリースについて」とのタイトルの動画を投稿し、解雇直後の心境を語った。

 前日3月31日に自身のツイッターで「吉川峻平が大嫌いな人たち朗報ですよ」の書き出しで同球団を解雇されたことを報告し、物議を醸した吉川。新たに投稿された動画では終始、神妙な顔つきで話し、声を震わせる場面もあった。

 吉川は社会人野球のパナソニックでプレーしていた18年にダイヤモンドバックスから先発投手として高く評価され、マイナー契約を結んだ。同投手の説明によると、同傘下のマイナーには先発投手が多く在籍していることから2月の球団フロント陣との面談でリリーフ転向を言い渡されたという。「僕より若くて、実力、素質を持ってる選手がいっぱいいるわけですよ。言ってしまえば、そういう選手たちに負けたというか」と話した。

 オープン戦では中継ぎで登板。「打たれたり、失点したりしたというのはあるんですけど、フォアボールは少なく、何よりも体が今までで一番健康だったというか、どこにも異常がなく、無事に開幕を迎えれそうだなっていう手応えはあったんで、シーズンに入ってもリリーフで調整して、先発ピッチャーたちがけがをしたりだとか、なにか問題があったりした時にいつでも先発に戻れるように準備していこうという心構えで調整していた」と吉川。しかし、3月31日に練習のために訪れたキャンプ施設で突然、呼び出されて解雇通告を受けたという。

 「フロントの方たちの判断的に僕はやっぱりリリーフ向きではない、ということになって、このまま僕を使っても飼い殺し状態になってしまうというか、先発としての能力があるのにウチに置いとくというのは、僕に対して、なんていうんですかね、申し訳ないじゃないですけど、球団としては僕をフリーにして他の球団、先発が足りない球団が仮に僕を取ったら僕の新しい道があるというか、別の球団で活躍できる機会もあるんじゃないかということでリリースするっていうふうに一応言われました」

 悔しさをにじませがらそう報告した吉川は今後について「ちょっと、きょう言われたばかりで何も詳しくは考えてないんですけど、とりあえず、しばらくアメリカに残って他のチームから声が掛かったりするかもしれないので、それを待つっていう形にしながら自主練みたいな感じでいこうかな、と思ってます」とし、「今後も野球は続けていこうと思ってるので、野球ができる道を探していこうかなと思います」とも話した。

 大阪府出身の吉川は関大北陽-関大をへてパナソニック入り。18年にダイヤモンドバックスとマイナー契約で合意したが、社会人選手に関する規則に抵触するとして日本野球連盟から事実上の永久追放処分となる登録資格剥奪処分を受けた。

 同投手の米国での公式戦の記録は19年に上級1Aで22登板し、5勝7敗、防御率3・75。20年はコロナ禍でマイナー全試合が中止となったため、登板機会はなし。昨季はルーキーリーグから3Aまで4チームに所属し、9登板、0勝1敗、防御率8・72だった。

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