労使交渉決裂 メジャー27年ぶり開幕延期 “早期妥結”へ早ければ4日にも協議再開
米大リーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッド・コミッショナーが1日(日本時間2日)、記者会見に臨み、31日(同4月1日)に予定していた開幕の延期と最初の2カード(6試合前後)の中止を発表した。この日、9日連続でフロリダ州ジュピターで行った選手会との新労使協定の交渉が決裂。労使対立で開幕が遅れるのは選手会がストライキを起こした95年以来、27年ぶり。
野球ファンの祈りは届かなかった。機構側が交渉期限に設定した米東部時間1日午後5時から会見したマンフレッド氏は開幕の延期を発表。「選手会と合意できず非常に失望している。ファン、選手、球団にとってマイナスとなる結末を避けるべく努力はしたが、ゴールにたどり着けなかった」と言った。
機構と選手会は昨年12月に旧協定が失効し、オーナー側がロックアウト(球団施設封鎖など)を敢行。選手会は若い選手の待遇改善を、機構は球団の支出削減を最優先に協議し、2月21日以降は9日連続で双方が交渉のテーブルに着いたが、妥結できず。同コミッショナーは「合意できなかったのはどちらかの努力不足によるものでないことをファンには分かっていただきたい」と訴えた。
開幕2カードの中止決定を受けて選手会は「選手や世界中の野球ファンは嫌悪している。しかし悲しいことに驚いてはいない」と想定内を強調。「私たちは選手、ファン、そして、ゲームを愛する人々のため、スポーツの向上につながる公平な交渉を継続することで一致団結している」と徹底抗戦の構えを見せた。
開幕延期により、広島からポスティングシステムを使って米球団への移籍を目指す鈴木誠也外野手(27)やマリナーズからFAになった菊池雄星投手(30)、またFA権取得が1年遅れる可能性のあるエンゼルスの大谷翔平投手(27)など、日本選手への影響も懸念される。
今後は舞台をニューヨークへ移し、早ければ3日(同4日)にも協議が再開される。「多くのファンにとって一日も早く試合が行われることがいかに重要かは、球団もオーナーも十分に理解しています。そのためにもできる限り迅速に選手会と合意したい」。会見では何度も「ファン」という単語を口にした同コミッショナーが“早期妥結”を約束した。
