有原航平、6回途中無失点2勝目 大谷の大飛球打たれ「行くな、という思いで見てた」

 「エンゼルス4-6レンジャーズ」(19日、アナハイム)

 レンジャーズの有原航平投手(28)が5回2/3を投げて2安打無失点、6三振2四球で2勝目を挙げた。日本ハム時代の同僚で、この試合に「2番・指名打者」で出場したエンゼルスの大谷翔平投手(26)を2打席無安打に抑えるなど、三塁を踏ませない好投だった。77球を投げてストライクは47球、防御率2・21。

 「本当にすごいスイングも速いですし、雰囲気もあるので、なんとか抑えれて良かったなというのが今の気持ちです」。

 試合後のリモート会見。2勝目を手にした有原は大谷との初対決を振り返り、安堵の表情を見せた。

 最初の打席は初回無死一塁の場面。「僕は(大谷の顔を)見ないように、とにかくキャッチャーミットだけに集中して投げてました」という有原。カウント2-1からカットボールで一ゴロ併殺に仕留めた。「思い描いたボールではなかった。なのでああいう強い当たり(初速163キロ)になってしまったと思う。ファースト(一塁ロー)のいいプレーでツーアウトを取れた。最初のアウトでしたし、すごくほっとしました」と言った。

 敵地に歓声と落胆の声が起こったのは、1点リードの四回、2度目の対決だ。カウント2-1から高めに浮いたチェンジアップを中堅フェンスまでもっていかれた。飛距離122メートル。大谷が確信をもってバットを投げ捨てたほどの一撃を中堅ガルシアがジャンピングキャッチで阻止。マウンド上でグラブを何度もたたいて仲間のプレーを称えた有原は「とにかく、僕としては『行くな』という思いで見てて、ああやっていいプレーをしてくれたんですごくうれしかったですね」と話した。

 五回まで1安打ピッチング。MVP3回の3番トラウトからはスプリットで2つの空振り三振を奪い、「いい形で三振を取れたのはものすごく自信になります」と胸を張った。六回2死から四球と単打でピンチを背負い、大谷との3度目の対決を目前にして降板。「ちょっと悔しさが残るので、次は最後ビシッと終えて代われるようにしたいなと思います」と、クオリティスタート(6回以上投げて自責3以下)達成に意欲を見せた。

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