大谷翔平、リアル二刀流で先制2号ソロ 直球163キロ計測後に137メートル弾
「エンゼルス-ホワイトソックス」(4日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(26)がメジャー118年ぶりとなる「2番・投手」で出場。初回のマウンドで163キロを計測するなど、1回を無失点に抑えた後、その裏の打席で右中間へ飛距離137メートルの先制2号ソロを放った。
見る者のド肝を抜いた。球団史上初めてDHを解除し、投手では1903年9月7日(レッズとのダブルヘッダー第2戦)のジャック・ダンリービー投手(カージナルス)以来、118年ぶりとなる2番で起用された大谷。初回のマウンドは、先頭アンダーソンに初球158キロ直球を投げ込んだ後、カウント2-2から134キロスライダーで二ゴロ。2番イートンへの5球目が101マイル(約163キロ)を計測し、カウント2-2から148キロスプリットで空振り三振を奪う。2死からアブレイユに四球を与えたが、4番モンカダを159キロ直球で二ゴロ。マウンドを降りながらグラブをパーンと叩いた。
本拠地のファンを熱狂させたのは直後の打席だ。ホワイトソックスの先発シースが投じた初球、高めの156キロ直球を振り抜くと、打球は弾丸ライナーとなって右中間席に突き刺さった。打球速度185キロ、飛距離137・4メートルの先制2号ソロ。どよめきの中を気持ちよさそうにベースを回った。この一発でメジャー通算49本塁打。城島健司(マリナーズ)を抜いて日本人単独3位に浮上した。初回はさらに、アップトンの犠飛で2点目を奪った。
2点リードの二回のマウンドも圧巻だった。開幕から8打席連続安打を放つなど、絶好調の新人メルセデスにはカウント0-2から148キロスプリットで空振り三振。6番グランダルは159キロ直球で二ゴロ。ロバートには再び、163キロの剛球を投げ込み、最後はフロントドアの137キロスライダーを内角高めいっぱいに決めて凍りつかせた。
二回裏は2死一塁で2打席目を迎え、痛烈な一打を放つが、センターライナーに倒れた。