マー君 筒香には完勝も5回途中5失点降板 被弾直前の四球判定にぼう然

 5回途中、ブーン監督(左)に交代を告げられる田中(共同)
 4回、キーアマイヤーに3ランを浴び、打球の行方を追う田中(共同)
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 「ア・リーグ地区シリーズ・第3戦、ヤンキース-レイズ」(7日、サンディエゴ)

 ヤンキースの田中将大投手(31)は2本の本塁打を許すなど、5回途中8安打5失点で降板した。9月30日のインディアンスとのワイルドカードシリーズ第2戦以来、1週間ぶりのマウンドは73球を投げて1四球、4奪三振だった。

 シリーズ1勝1敗。勝てばリーグ優勝決定シリーズへ王手を懸ける大事な試合を託された田中は投球フォームを昨季まで採用していたノーワインドアップで臨んだ。

 初回に2者連続空振り三振を奪うなど、上々のスタート。ところが、二回1死から連打で一、二塁とされると、2死後に右前適時打で先制点を許す。三回に味方打線が1点を返して同点としたが、その後もピリッとしなかった。

 四回、先頭ウェンドルにスプリットを中前へはじき返されると、続くアダメスにはフルカウントから四球。ただし、最後に投じたスライダーは内角低めコーナーいっぱいのストライクにも見えたが、ボールと判定された。一走はスタートを切っており、捕手ヒガシオカの完璧送球で三振ゲッツーのタイミングとあって、マウンド上の田中はぼう然。無死一、二塁と傷口を広げると、続く8番キーアマイアーへの初球、高めに浮いた変化球を右翼席へ運ばれ、3ランを被弾した。痛恨の1球だった。

 四回を終えて72球。続投した五回は先頭アロザレナへの初球、甘く入ったスライダーを左越え本塁打。すかさずブーン監督がベンチから飛び出し、交代を告げた。

 レイズの「5番・指名打者」で4試合ぶりにスタメン出場した筒香とは2打席対戦し、中飛と一邪飛。公式戦でも6打数無安打に抑えており、プレーオフ12年ぶりの日本人対決でも完勝した。

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