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大リーグ開幕交渉打ち切りか 選手会「これ以上の協議は無益」機構「落胆」

 新型コロナウイルス感染拡大のため延期している開幕に関する米大リーグ機構(MLB)と選手会の協議は13日(日本時間14日)、打ち切られた。選手会がこの日、声明を出し、MLBが前日に提示したと伝えられている「72試合制、年俸日割り70%保証」などの案を拒否した上で「これ以上の協議は無益」と交渉打ち切りを示唆。MLBも声明で選手会の決断に「落胆している」とした。

 米メディアによると、機構側は5月中旬以降、「82試合制」、「約50試合制」、「72試合制」の3つの案を選手会に提示。しかし、年俸面で選手会が要求する100%日割りに対し、MLBは最新案でも公式戦は日割りの70%、ポストシーズン完了で最大80%を保証するにとどまり、依然として両者の開きは埋まらず。MLBの新案についてレッズのバウアー投手がSNSで「オーナーたちの策略は最初からずっとコレ。できるだけ試合数を少なくしてできるだけ選手への支払いを制限する。できるだけポストシーズンの試合数を多くし、できるだけ収益を上げる。たった50試合でも彼らは喜んでやるよ」とつづるなど、一部の選手が不満の声を上げている。

 トニー・クラーク選手会専務理事はこの日、「3月以来、選手会は可能な限り迅速かつ安全にプレーできることに主眼を置いてきました」の一文で始める声明を出し、ここまでの協議を「われわれの努力は耳に届いていないようです」とMLBの対応を批判。ロブ・マンフレッド・コミッショナーが開幕案で両者が合意できなかった場合、50試合前後の短縮シーズン実施の権利を行使する意思をもっていることにも触れ、「不当であり、基本的に選手にとって不公平でありうる」とした。

 すでに対案として「89試合制、年俸完全日割り制」などを要求している選手会はこの日の声明で新たな提案を出すことなく、「残念ながらリーグとのこれ以上の協議は無益なものになりそうです」と交渉決裂を示唆。「仕事に戻る時が来ました。いつ、どこで行われるのか教えてください」とMLBに決断を委ねる姿勢を見せた。

 選手会の声明から2時間半後にMLBも声明を発表し、「新型コロナウイルスの世界的流行で非常に困難な状況にある中でわれわれは選手、球団、ファンにとって友好的な解決策として3つの提案をしてきたが、選手会が開幕に向けての誠意ある交渉を打ち切る選択をしたことに落胆している」とつづった。

 また、平行線をたどった年俸については「3月26日に合意した内容は、観客を入れる場合に限って年俸を100%日割りで支払うことで双方が理解した上でのことであり、(無観客開催で)数十億ドル(数千億円)の収入が失われる場合は、さらなる交渉を行うということで選手会は理解している」と説明し、無観客試合で日割り100%を要求するのは「公平ではない」と主張。今後について「球団経営陣と意見交換し、ファンの前に野球が戻るべく最善の道を見極めていく」とした。

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