MLBが新案「72試合制」米報道 レ軍エース鋭いツッコミ「オーナーたちの策略」

 新型コロナウイルス感染拡大のため延期している開幕について協議している米大リーグ機構(MLB)が選手会に新案として「72試合制、年俸日割り70%保証」を提示した、と12日(日本時間13日)、米スポーツ専門局ESPN(電子版)が伝えた。

 同局によると、この日、MLBが出した新案は選手会が9日に提示した「89試合制、試合数に比例した年俸」に対するもの。年俸は日割りの70%が保証され、ポストシーズンが完了した場合、年俸は最大で日割りの80%となり、前回提示の「76試合制、年俸日割り50%保証、ポストシーズン完了で最大75%」よりも譲歩した形となったが、依然として選手会が要求する100%とは開きがある。

 MLBは全30球団のオーナーの承認を得て選手会に提示。5月11日に初めてオーナー陣から承認された82試合制の後、1カ月間の協議でMLBは3度提案しているが、レッズのエース右腕トレバー・バウアーはこの日更新した自身のツイッターで「オーナーたちの策略は最初からずっとコレ。できるだけ試合数を少なくしてできるだけ選手への支払いを制限する。できるだけポストシーズンの試合数を多くし、できるだけ収益を上げる。たった50試合でも彼らは喜んでやるよ」と鋭いツッコミ。さらに連投したツイートで「選手が彼らの要求する50試合の年俸と同額でプレーすることに同意した場合のみ、彼らは多くの試合を実施する。50試合だと8月に開幕すればいいわけだからオーナーたちに焦りはない。なのでスプリングトレーニングは今月中旬まで始める必要はないだろう」と独自の見解を示し、「72試合制で日割り70%の年俸は、48試合制で年俸日割り100%と全く同じだ」と指摘した。

 ESPNは情報筋の話として両者が合意できなかった場合、ロブ・マンフレッド・コミッショナーは従来の162試合の3分の1に相当する48~55試合の短期シーズンを実施する手段を取るだろうと伝えた。

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