急死のエ軍スカッグス、禁止薬物を常用か 球団広報部長が薬物提供を証言 米報道

 7月に遠征先で急死し、体内から医療用麻薬オピオイドとアルコールが検出されたエンゼルスのタイラー・スカッグス投手(享年27)が長期にわたって禁止薬物を常用していたと12日(日本時間13日)、米スポーツ専門局ESPN(電子版)が伝えた。

 同サイトが調査に精通した2人の話として伝えたところによると、球団広報部長のエリック・ケイ氏が米麻薬取締局の調査に対し、自身が同投手に禁止薬物のオキシコドンを提供し、同投手は数年にわたり依存状態にあったと証言。さらに同投手のほかに過去にエンゼルスに所属した5人の選手が鎮痛薬を服用していたと話したという。

 同投手は7月1日に遠征先のテキサス州サウスレイク市内にあるチーム宿舎の一室で死亡した状態で発見。8月末に公表された死因は吐しゃ物を気管に詰まらせての窒息死で、体内からは医療用麻薬オピオイドの成分であるオキシコドンとフェンタニル、さらにアルコールが検出されたことも明らかにされた。

 ケイ氏はチームがテキサス遠征に出る前日か2日前に自身が不法入手したオキシコドンの錠剤6粒のうち3粒を同投手に手渡したと話す一方で、同投手は受け取った薬物をすぐに摂取していたことから、死亡後に検出された薬物は自分が提供したものではないと思うと証言。また、同投手は遠征に出た後、同氏にもっとオキシコドンが必要としているというメッセージを送ってきたとも話しているという。

 ケイ氏の弁護士は、同氏が9月にダラスとロサンゼルスの調査員に証言したことを認めているという。

 同投手の遺族はすでに弁護士を立て球団内に薬物を提供した者がいるとして球団相手に訴えることを明らかにしている。

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