イチロー氏「とても緊張している」、球団特別表彰で5分の英語スピーチ披露

 試合前のフィールドで若い選手たちと談笑するイチロー氏(撮影・小林信行)
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 「マリナーズ-ホワイトソックス」(14日、シアトル)

 マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(45)が14日(日本時間15日)、球団に貢献し、多大な功績を残した人物に贈られる「フランチャイズ・アチーブメント・アワード」の授賞式に出席し、試合前のフィールドで5分間の英語によるスピーチを行った。

 スタントン球団オーナーはじめ、ディポトGMら球団幹部のほか、元同僚で殿堂入りを果たしているグリフィー、マルティネス両氏らも祝福に駆け付ける中、イチロー氏はフィールドの本塁付近に設置されたマイクで、総立ちのファンに向かってメッセージを発した。

 「I am so nervous. Okay, let’s do it. Dee, Yusei, no crying tonight(非常に緊張してます。オーケー、やりましょう。ディー、雄星、今日は泣くなよ)」とディー・ゴードンや菊池雄星を名を出しながら第一声で場を和ませた後、流ちょうな英語で感謝の言葉とともに「01年にシアトルにやってきた時、日本からやってきた野手はいませんでした。27歳の小さくて、痩せた、誰も知らない選手でした。当時の僕を受け入れる理由はありませんでしたが、皆さんは両手を広げて僕を迎えてくれました。そして、ここを離れ、戻ってきた時でさえも変わらずにいてくれました」と話すとスタンドからは大きな拍手と歓声。最後は「シアトル・マリナーズ球団に対し、愛する街で愛する野球をする機会をいただいた恩を僕は永遠に忘れません。これまで支えてくれた家族にも感謝します」と話し、「では、野球を始めましょう!」と叫ぶと、再び、フィールドは歓声に包まれた。

 球団は前日13日から始まったホワイトソックス3連戦を「イチロー・ウィークエンド」と銘打ち、3日連続でイベントを開催。シリーズ初戦は試合後に同氏の名場面集と花火を融合させた催し物を実施し、ファンの目を楽しませ、この日は来場者先着2万人に特製イチローボブルヘッド人形が配布された。

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