大谷、代打四球から激走決勝点 二塁進塁時に送球が左腕直撃で悶絶

 「エンゼルス5-3ドジャース」(10日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)は7戦ぶりに先発を外れ、3-3の八回に代打で四球。後続のけん制悪送球や暴投で三塁まで進み、内野ゴロの間に本塁に突入し、決勝のホームを踏んだ。

 今季初、昨年8月28日のロッキーズ戦以来となる代打出場。同点の八回、先頭で大谷が打席に入ると球場記録を更新する4万5477人が詰まった本拠地が沸いた。

 3番手右腕ケリーとの初対決は2球連続で内角低めに外れる変化球を見送った後、外角高めの134キロナックルカーブも見極めてスリーボール。最後は外角高めの156キロ直球を見送って一塁へ歩いた。続くカルフーンが三振に倒れた後、代打グッドウィンの打席で一塁へのけん制球が大きくそれる。ボールがファウルエリアを転々とする間に二塁へ滑り込んだが、一塁手の送球が左腕を直撃。二塁上で苦悶の表情を浮かべた。

 グッドウィンへの申告敬遠で1死一、二塁。7番クルロイの初球が暴投となり、三塁へ進んだ大谷は、敵軍内野陣が前進守備を敷く中、8番トバーのボテボテの三塁ゴロで本塁へ突入した。高めに浮いた送球を相手捕手がジャンプして捕球。着地とほぼ同じタイミングで足から滑り込んだ大谷は左手で掃くようにしてホームベースを触わって「セーフ」のジェスチャーで球審にアピール。セーフの判定を下した球審に向かって「よくやった」と言わんばかりに左肩を叩いた。きわどいプレーにドジャースベンチはチャレンジ権を行使したが、ビデオ検証の結果、判定は覆らなかった。

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