大谷、“不振”の原因を語る「ポイントが前になっている」

 9回、右前に決勝の2点打を放ち、一塁コーチとハイタッチするエンゼルス・大谷=オークランド(共同)
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 「アスレチックス4-6エンゼルス」(28日、オークランド)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「3番・指名打者」で出場し、九回に勝ち越し適時打を放つなど、5打数2安打2打点だった。11試合ぶり今季5度目のマルチ安打で打率を・239とした。

 敵地ファンが感嘆の声を上げた。試合前のフリー打撃。大谷は27スイングで3連発1回、2連発2回を含む10本の柵越えを放ってみせた。センターから左方向への力強い打球。右方向へのそれは3階席まで飛んだ。

 打撃練習の合間に大谷が繰り返していた動作があった。バットを構えた状態で右脚を高く上げて静止。左足の股関節に体重を乗ったのを確認してからスイングする。狙いはもちろんある。過去の打席の反省からだ。

 18日のロイヤルズ戦の第3打席で右越え2号2ランを放った大谷。しかし、その後の34打席は打率・167(30打数5安打、3四球)と苦しんでいる。持ち味のセンターから左方向へのヒットもなければ、長打もゼロ。もちろん、大谷自身もその点には気付いている。

 「(ボールの)上を叩いてる感じなので、ラインドライブも多いですし、ゴロも多い」。そう最近の打球の傾向を口にしながら「(バットでとらえる)ポイントがちょっと前になってますし、本来ならもう1つ(タイミングを)遅らせてバットを下に入れればもっといい打球が打てるんですけど、それがちょっと自分の中で前になってしまってるんじゃないかなと思います」と解説した。

 打撃練習の合間に見せた動作の狙い。「練習の一環として、ですね。それを実際に試合でやるわけではないです」と前置きしてから「今、(打つポイントが)前になってしまってるなら後ろにするためにどういう練習をすればいいのかな、と。後ろになってしまってるなら、ちょうどいいところに前にもっていくためにはまた違った練習をしなきゃいけない。今自分はどこにいるのかっていうのをちゃんと把握してないと(いい状態の自分に)戻れないんじゃないかなと思ってます」と、自分自身に言い聞かせるように話した。

 結果が出ていないことには「そこは技術がなかったり、単に野球があまりうまくない、というところじゃないかなと思う」と話しながら「できる技術を増やしていければ、もっと成長していけば、数字もついてきますし、いい打席が多くなるんじゃないかなと思います」と前を向いた大谷。強い気持ちで試行錯誤を重ねていくしかない。

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