イチロー氏との強烈秘話で大爆笑 ゴードンが球団ファン感で明かす 

 米大リーグ、マリナーズのファン・フェスタ(ファン感謝イベント)が23日(日本時間24日)、シアトルの本拠地T-モバイルパークで2日間の日程で始まった。21日の東京ドームでの開幕第2戦終了後に現役引退を表明したイチロー氏(45)は姿を見せなかったが、トークショーに出席したスコット・サービス監督やジェリー・ディポトGMは同氏の選手指導やチーム編成の能力を高く評価するなど、話題の中心となった。そんな中、同氏を師と仰ぐディー・ゴードン内野手が強烈なエピソードを披露し、爆笑を誘った。

 本拠地の一塁側席に設けられた特設ステージ。特別ゲストとして登場したゴードンは、司会進行役から「日本はどうだった?イチロー引退というとても感情的な出来事があったね」と振られると、マーリンズ時代を含め、ともに過ごした約4年の時間をかみしめるように「とても特別な光景だった」と言った。同氏から学んだことを問われると「たくさんある」とし、「15年の首位打者は彼の存在は大きかった。去年も苦しんでいた時に球宴休みに一緒に練習して助言をもらったんだ」と感謝した。

 会場を爆笑の渦に巻き込んだのはファンとの質疑応答の時だ。「イチローとの一番お気に入りの思い出は?」との質問にゴードンはニヤリと笑い、「この話は僕の度肝を抜いたんだけどね」と前置きしてから同氏がマーリンズに入団した年、2015年のキャンプでの出来事を話し始めた。

 「僕はすぐにあいさつするためにキャンプイン1週間から施設で待ち続けたんだけど、結局、やって来たのは1日前だったんだ。彼がロッカーに入ってきた時、僕以外には誰もいなかった。僕は彼の方へ近づいて行き、『ミスター・イチロー、初めまして。ディーと申します』って言ったら、『WHAT‘S UP, MY NIZZLE?(調子どうよ、兄弟)』って返してきたんだ」

 『NIZZLE』は黒人同士が親しみを込めて使用する俗語だが、人種が異なると差別発言になりうる言葉とあって会場は大いに沸き、司会進行役は笑いが止まらず。ゴードンも思い出し笑いしながら「それ聞いた瞬間、『えーっ』みたいな。『これで俺たちは友達だよね。それいいね』って」と話すと、再び、会場は笑いに包まれた。

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