雄星 3・21東京D開幕第2戦先発正式決定 日本で米国で「2回デビューできる」
「マリナーズ春季キャンプ」(9日、ピオリア)
マリナーズの菊池雄星投手(27)が21日に東京ドームで開催されるアスレチックスとの開幕第2戦に先発することが正式に決まった。サービス監督が9日、先発での起用を明らかにした。菊池はこの日、キャンプ地最終登板となる12日のホワイトソックス戦に向けてブルペンで調整を行った。
朗報が届いたのは前日。指揮官に監督室へ呼ばれ、開幕第2戦の先発を言い渡された。マリナーズ入りが決まった時から目標にしていた開幕シリーズのマウンド。菊池は「純粋にうれしいというのが一番ですし、あとは責任というか、いいスタートを切らなきゃなという身が引き締まる思いでした」とにこやかに話した。
オープン戦では新しい環境への順応だけでなく、結果にもこだわった。「目の前の試合を必死に投げていた」。ここまで3試合で2勝1敗、防御率4・00。延べ37人の打者に計128球を投げ、軸となる速球とスライダー、そして、カーブに自信を深めた。
この日は12日のホワイトソックス戦に向けてブルペンで35球。投球前のウオームアップでは初めてイチローと同じグループで会話を楽しみながら体を動かし「すごく特別な時間」。憧れの存在との日本での共演に向けてさらに絆を強めた。
大リーガーは子供の頃からの夢。東京ドームでデビュー戦を迎えることに「日本でやってアメリカでもう1回投げ、2回デビューできるとプラスにとらえています。満員のお客さんの前で投げるのは選手冥利(みょうり)に尽きる。すごく楽しみな1試合になりますね。(東京ドームは)狭いですけど」。大舞台に備え最終調整に入る。