大谷に謝罪した米記者が描く来季復帰プラン「リハビリしながら出場する初の選手になる」

 米ヤフースポーツは6日(日本時間7日)、右肘靭帯に新たな損傷が見つかり、医師から修復手術(通称、トミー・ジョン手術)を勧告されたエンゼルスの大谷翔平投手(24)に関する長文記事を掲載。大谷が手術を受けることを決断した場合、来季は指名打者専任でプレーできるという復帰プランを紹介した。

 記事を執筆したジョン・パッサン記者は、オープン戦で打てなかった大谷を酷評し、4月の月間新人MVPを獲得する活躍を見せると謝罪文を掲載した経緯がある。また、投手の故障をテーマにした著書があり、トミー・ジョン手術にも精通。昨年12月には大谷が日本ハム時代に右肘靭帯に損傷が見つかり、PRP(多血小板血しょう)注射を受けたと報じ、物議を醸した。

 今回は記事は「どうすればショウヘイ・オオタニがトミー・ジョン手術を受けても2019年にプレーできるか」とのタイトルで執刀医4人の意見を基に復帰プランを紹介。「復帰まで最低1年はかかる肘の手術を受けるという球団の勧告をオオタニが聞き入れるのはほぼ確実だが、リハビリしながら試合に出場する初めての選手になる」とし、医師たちが投手復帰までの過程において「2019年シーズンはレギュラーの指名打者として出場できると考えている」と伝えた。

 同記者は、トミー・ジョン手術が損傷した靭帯を摘出し、手首やハムストリングから摘出した腱を移植するというもので、患部に定着するまで「最初の3カ月は重要だ」と説明。1人の医師が3カ月後には打撃練習が再開できるだろうとする意見を紹介しながら、過去に一人だけスイングした際に肘を悪化させたデータがあるとした。

 また、スイング時の患部への影響については「最も負荷がかかるのは『押し手』で、右投げ左打ちの大谷の『押し手』は左腕になるので問題はない」と説明。「打者として復帰するまで4カ月半から6カ月を見ている」とした。

 大谷は右肘に新たな損傷が見つかった5日に指名打者としてレンジャーズ戦にフル出場し、2本塁打を含む4打数4安打3打点と結果を残している。この日の起用法から「エンゼルスの医師たちもほぼ同意見なのは確かだ」とし、「9月中旬に手術に踏み切った場合、クリスマス前に打撃練習を再開でき、術後6カ月としてスプリングトレーニング2週間を残して戦列に戻ることができる。もし今シーズン最後までプレーした場合は2週間ずれ込むので打撃練習再開は年明け、開幕直後の復帰には慎重になるのでは」と復帰プランの詳細を記した。

 同記者は大谷が二刀流として復活することを期待しており、「最悪のシナリオは再び、靭帯を痛めてしまうことだが、(中略)現時点で大谷をフルタイムの打者に転向させるのはナンセンスだ」としたうえで「術後は18カ月あれば十分。順調にリハビリが進めば、大谷は投手としても復帰した時はまだ25歳だ」とした。

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