エンゼルス大谷「足りないところはたくさん」7本塁打&4勝で前半戦折り返し

 「ドジャース4-3エンゼルス」(15日、ロサンゼルス)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)は3-4の九回に代打で出場し、空振り三振だった。リーグはあす16日から球宴休みに入る。前半戦は打者として45試合(代打10試合)に出場して打率・283、7本塁打、22打点。投手としては右肘故障の影響で6月6日を最後に登板していないが、9試合で4勝1敗、防御率3・10の成績で後半戦に臨む。

 3度目となったドジャースの守護神、ジャンセンとの対決。過去の対戦は四球と空振り三振の右腕に対し、先頭で打席に立った大谷は、3球目のカットボールをとらえることができず、空振り三振に倒れた。

 前半戦最終戦を快音で締めることはできなかったが、首脳陣の大谷に対する信頼度の高さが見えた起用でもあった。同じ左打ちのベテラン、バルブエナに代わって大谷を打席に送ったソーシア監督は「ショウヘイが出塁すれば、(3、4番の)トラウトとアップトンにつながっていく。先頭で起用するにはいいオプションだった」と説明。前夜は左投手に対しても大谷を代打で起用している。

 試合前に取材に応じた大谷はメジャー1年目の前半戦を振り返り、「すごくいい経験がたくさんできた。初めての経験ばかりだったので、いいことも悪いことも自分のいい経験になるんじゃないかなと思います」と話した。

 前半戦の成績については「どうのこうのというのは個人的にはないので、今年1年やってみてどのくらいできるのかなっていうのは楽しみにはしたいと思っている。現時点では、そのぐらいかなあというところでは、後半戦につながるのかなとは思っています」と、手ごたえを感じている様子だった。

 4月は月間打率・341、本拠地3戦連発を含む4本塁打をマークしたが、5月16日から右肘を故障した6月6日までの13試合は打率・195、2本塁打と思うような結果を出せなかったことには「(打率が)上がった、下がったっていうのはあまり気にしてないですね」と淡々。「足りないところはたくさんあるので、そこを埋めるために毎日練習している」とし、さらに「いい結果が出た方がいいと思うんですけど、悪かった時にどうとらえていくか、それをいい方向へもっていくことは大事だと思う。その繰り返しだと思っている」と話した。

 チームは投打でけが人が続出した影響で49勝48敗、ア・リーグ西地区4位でシーズンを折り返した。地区首位のアストロズを14ゲーム差で、ワイルドカード争いでも9ゲーム差を追う厳しい状況だが、「ポストシーズンは狙えるんじゃないかなとは思っている」と大谷。自身は19日に受ける右肘の再検査の結果次第で投手としても復帰できるかが決まる。「もっと力になれるようにやりたい」と話した。

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