“エース・キラー”大谷 世界一敵将が挑発?「彼にとっていいテストになる」

 アストロズに勝利し、マルテ(手前)の肩をもむエンゼルス・大谷=アナハイム(共同)
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 「エンゼルス2-1アストロズ」(14日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)は登板翌日のため、スタメンを外れてベンチ入りしたが、出場機会はなかった。試合はエンゼルスの先発ヒーニーが8回4安打1失点、10奪三振の快投を披露し、同じア・リーグ西地区のライバルに競り勝って首位の座を奪い返した。

 大谷は前日のツインズ戦で七回途中3安打1失点。自己最多の103球を投げて11三振を奪う好投を見せたが、勝敗はつかず。この日は疲労回復を目的にスタメンを外れてベンチから仲間たちを応援した。試合後は勝利の列に加わり笑顔でハイタッチを交わした。

 昨季のワールドチャンピオン、アストロズとは4月23~25日の3連戦以来、今季2度目の顔合わせ。前回シリーズで大谷は第2戦に登板したため、打者として対戦するのは初めてとなる。

 試合前のアストロズのベンチ。指名打者として出場する大谷について米メディアの記者から質問を受けたヒンチ監督は「いずれ対戦するのはわかっていたので彼の研究はしている」。すでに発表されている先発投手は、あす15日の第2戦がコール、最終第3戦がバーランダー。前者はここまで4勝1敗、防御率1・43、56回2/3を投げてリーグ最多の86三振をマーク。後者はサイ・ヤング賞1回、メジャー通算192勝を誇るベテランで今季は4勝2敗、防御率はリーグ1位の1・21と絶好調だ。

 敵将は自慢の右腕2人の名前を出して「彼(大谷)にとってはいいテストになるはずだ」とにこやかな表情で挑発的な言葉を口にした。

 打者としての大谷はここまで20試合(代打3試合含む)に出場し、打率・348、5本塁打、16打点。インディアンスとヤンキースのエース、クルバーとセベリーノからはホームランを放っており、エース・キラーぶりも発揮している。

 これらのデータはすでに頭の中にインプット済みなのだろう、現役時代は捕手として活躍したヒンチ監督は「彼はデンジャラスだ。理由はいくつかある。どの方向にもホームランが打てるし、スピードもある」と大谷の持ち味を解説。

 「(打席内で)ウチの投手たちが投げるボールの速さやストライクゾーンへの球にどう対処するのか、あすからの試合で見えてくるんじゃないかな」と話し、自分の目で二刀流の実力の程を判断する考えがあることを明らかにした。

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