大リーグ100人以上のFA選手 半数近くが未契約…5つの理由

 米大リーグのキャンプインが目前に迫る中、依然として100人を超えるFA選手の所属先が決まっていない。例年、FA市場は12月初旬に開かれるウインターミーティング後に活発な動きを見せるが、このオフは約200人のFA選手のうち、半数近くが未契約という異常事態だ。球団が出し渋りしているのか、選手側が強欲なのか。その要因は一つではない。

 このオフのFA市場の大きな特徴は、総額1億ドル(約110億円)以上の大型契約が予想される、複数の主力選手の代理人と球団側の交渉が難航している点だ。これにより第2、第3グループの選手たちが“とばっちり”を受けているというのが現状だ。その理由をいくつか挙げてみたい。

 【1】お金をかけないチームづくり 代表的なチームが昨季、球団史上初優勝を遂げたアストロズだ。昨季の総年俸は30球団中19位。ファームで育てた若い選手を投打の柱に据え、足りない部分をFA選手で補う。金で勝利を買う時代の終焉(しゅうえん)。かつてアスレチックスの代名詞だったマネーボールが、リーグ全体に浸透し始めている。

 【2】課徴金制度の順守 【1】とやや重複するが、各球団が労使協定の定める年俸総額を超えた場合に科せられるペナルティー(ぜいたく税)の回避に努めている。金満球団で知られているヤンキース、昨季のリーグ最高総年俸のドジャースがその流れにある。

 【3】セイバーメトリクスによる選手の評価 過去の実績や印象ではなく、選手の現在のパフォーマンスを数値化し、過大評価することなく、適正なオファーを提示する。フロント陣の若年化も影響している。

 【4】大型契約の不良債権化を回避 近年は30歳前後の選手との長期契約のリスクの高さが実証されつつある。肩肘に故障の可能性がある投手だけでなく、野手に対しても長期契約を避ける傾向がある。

 【5】次のオフは大物FA選手がめじろ押し 野手はメジャー屈指の強打者、ハーパー(ナショナルズ)やドナルドソン(ブルージェイズ)、マチャド(オリオールズ)ら、投手はカイケル(アストロズ)やオプトアウト(契約破棄)の権利を有するカーショー(ドジャース)らにFAの可能性がある。各球団が資金確保に動くのは自然な流れともいえる。

 メジャー関係者の間では、一部の代理人が市場の流れを読み切れなかったことが要因との声がある。同じく未契約のイチローや上原らベテラン選手が、その影響を受けているとも考えられている。今季開幕は3月29日(日本時間30日)。FA選手たちはどのユニホームを着て新たなシーズンを迎えるのか、目が離せない。

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