マー君無念、ワールドシリーズ進出ならず ヤンキースがアストロズに最終戦で完敗

 アストロズ戦をベンチで見守るヤンキース・田中(右)=ヒューストン(共同)
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 「ア・リーグ優勝決定シリーズ第7戦、アストロズ4-0ヤンキース」(21日・ヒューストン)

 田中将大投手(28)が所属するヤンキースは対戦成績3勝4敗でアストロズに敗れ、09年以来8年ぶりのワールドシリーズ進出はならなかった。ナ・リーグを制したダルビッシュ有(31)、前田健太(29)両投手が所属するドジャースとの頂上対決は実現しなかった。アストロズはナ・リーグ時代の05年以来、12年ぶりにワールドシリーズに出場する。

 3勝3敗で迎えた最終決戦。ヤンキースは37歳のベテラン左腕、サバシアにマウンドを託した。第3戦では6回無失点で勝ち投手になるなど、ポストシーズンの通算成績は13試合、10勝無敗、防御率1・69と勝負強さを発揮。この日も初回から走者を背負いながら、粘りの投球で三回まで強力打線を無失点に抑えた。

 均衡が破れたのは四回。先頭ガティスに高めに浮いたスライダーを完璧にとらえられ、左越え本塁打を浴びると、1死一、二塁とされたところでジラルディ監督がベンチから飛び出し、交代を告げた。

 流れを変えたいヤンキースだったが、2番手カンリーが五回にアルトゥーベに右越えソロ、マキャンに2点適時二塁打を許して、点差は4に広がった。

 ヤンキース打線は第3戦で四回までに8点を奪い、KOしたモートンの前に四回までわずか1安打。五回1死一、三塁の好機には敵軍三塁手ブレグマンの好判断で三塁走者が本塁で憤死するなど、最後まで流れを引き寄せることはできなかった。

 メジャー4年目で初めて優勝決定シリーズに出場した田中は第1戦で6回2安打と好投しながら黒星を喫したが、第5戦では7回無失点の快投でリベンジ。シリーズ3勝目に大きく貢献し、ワールドシリーズ進出に王手をかけたが、あと一歩届かなかった。

 12年ぶりのワールドシリーズ進出となるアストロズは球団創設56年目(コルツ時代を含む)で初の頂点を目指し、24日(日本時間25日)からドジャースと激突する。

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