松井氏、ヤ軍臨時コーチでイチ“指導”

 「ヤンキース春季キャンプ」(20日、タンパ)

 元ヤンキースの松井秀喜氏(39)が、フロリダ州タンパのヤンキースの球団施設で行われているキャンプに臨時コーチとして参加した。この日から始まった野手組のキャンプ初日に合わせての合流。外野守備コーチとしてメジャー14年目を迎えるイチロー外野手(40)らの練習をサポートした。

 イチローが投げて松井氏が捕る‐。03年の球宴以来となる、フィールド上での共演。11年前はそれぞれマリナーズとヤ軍の所属選手だったが、この日は同じチームの選手とコーチ。松井氏は「多少不思議な感じはしました」と控えめだったのに対し、イチローは「めちゃくちゃ違和感あります。違和感にも程がある。おもろいけどね」と豪快に笑った。

 野手組のキャンプ初日。松井氏は外野臨時コーチとして練習をサポートした。10月で41歳を迎えるイチローに対して「才能プラス努力のたまものです」と敬意を表し、「今日(送球を)受けた中では一番動きが良かった」とコーチ目線で総括した。

 練習の合間には2人で談笑。イチローは「松井コーチ!って呼んじゃいましたよ。ボール投げてる時も同じ選手の立場なら『ごめん』って言うけど、それもダメなのかなと思って『すいません』って言うわって言っときました」と話したが、松井氏は「実際は僕の方が敬語を使ってました」と笑わせた。

 松井氏は3月初めまで同地に滞在予定。一方、主力外野手の補強により現時点では控え扱いのイチローはメジャー14年目の開幕に向けて「いつも勝負してます。(04年に年間最多安打記録の)262を打ったあとでさえそうでした」と強い気持ちを見せた。

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