マー君、鈍足ネタに「冗談言われた」

 「ヤンキース春季キャンプ」(16日、タンパ)

 ヤンキース・田中将大投手(25)が16日(日本時間17日)、フロリダ州タンパでキャンプ2日目を迎えた。この日はブルペンには入らず、守備練習中心のメニュー。練習の合間には、同僚から前日の1マイル(約1・6キロ)走で公になった鈍足を早速、いじられた。

 いじられた。キャッチボールを終えた直後のフィールド。田中が、黒田、サバシア、ノバの先発投手3人に囲まれた。話題は前日に露呈した自身の鈍足。ニューヨークの地元紙でも、1マイル走での苦戦ぶりが大きく報じられ、「走れないっていうのが若干、広まってました。ランニングのことで冗談を言われました」。通訳なしで行われた英語での雑談。主役は田中だった。

 この日は守備中心のメニュー。一塁けん制、打球処理、一塁ベースカバーなどの基本練習を繰り返した。日本では昨季まで3年連続でゴールデングラブを受賞している。「自分のできることをやるというのは守備でも一緒。自分で取れるアウトはしっかり取りたいという思いはある。(投球だけでなく)守備ももちろん大事にしています」。舞台は変わっても軸はぶれない。

 渡米後の運転は球団関係者に任せている。海外での運転が可能な国際免許証をあえて取得しなかったのは、野球に集中するためだ。

 日本より15日遅いキャンプイン。首脳陣からは“スロー調整”を命じられている。「いつも春先は全然調子がよくない。去年も夏場まで調子がよくなく、工夫をして投げていた。(今季も)悲観的になる必要はない」。田中がどっしりと腰を落ち着けて準備を進めている。

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