「ブルージェイズ３‐４エンゼルス」（１２日、トロント）

　４試合ぶりに先発出場したブルージェイズの川崎宗則内野手（３２）が複数安打を記録した。２四球を含めて４度、塁に出て「出塁することが一番の目的。そういう意味で今日は良かった」と満足感をにじませた。

　一回は内角球を捉え、ライナー性の打球を中前へ。三回は変化球を流し打ち、鋭いゴロで三塁線を破る二塁打とした。１点を追う九回２死二塁では粘って四球。同点を呼び込むことはできなかったが「次につなげるという意味では良かった」と振り返った。

　若手に経験を積ませるチームの方針で、先発出場が激減。最近は代打での出番が多くなる中で、先発に限ればこの日で３試合連続複数安打だ。一時は２割５厘まで下がっていた打率も２割３分まで上げてきた。

　今後も出場機会は制限される見込みだが「最前線でやらせてもらい、気持ちは毎試合打席に立っている」。前向きな姿勢が変わることはない。