片岡愛之助&中村米吉『ルパン歌舞伎』の続編、京都に上陸 ドラマファンにも観劇呼びかける「VIVANT好きにも観てほしい」
アニメや映画でも絶大な人気を誇る、国民的漫画『ルパン三世』を原作にした新作歌舞伎の第二弾『流白浪燦星 碧翠の麗城(るぱんさんせい へきすいのれいじょう)』。3月に東京、4月に名古屋で上演され好評を博した同作が、9月に京都へ上陸。流白浪燦星を演じる片岡愛之助と、ヒロインの瀬織姫を演じる中村米吉が、7月27日に大阪で会見をおこなった。
■ 愛之助「ルパンはカッコいい人ということを大事に」変装名人で腕利きの盗人ながら、女性にはめっぽう弱いルパン三世と、その仲間の次元大介&石川五エ門、ルパン一味を翻弄する美女・峰不二子、ルパン一味を追う銭形警部というおなじみのキャラクターたちを、見事に歌舞伎の世界に落とし込んだ『流白浪燦星』。
「碧翠の麗城」は、権力者との結婚を強いられている瀬織姫が流白浪一味と出合い、ともにお宝を探しながら成長を遂げていく…という“ヒロイン物”になっている。
アニメ版ルパンの口調を完全に再現し、最大の当たり役となった流白浪について、愛之助は「流白浪はおちゃらけていて、いつも女の人を追いかけているけど(笑)、決めるところはきちんと決める。すごくカッコいい人ということを大事にしています」とキャラの芯を語り、第二弾に関しては「瀬織姫の成長物語というのが一貫しています。『あ、この場面知ってるな』とか『聞いたことあるな』という台詞が結構入っているので、そういう楽しみ方もできるのでは」と、ルパンマニアには気になる情報が。
■ 瀬織姫は、歌舞伎には珍しい“現代的なお姫様”?若手女形として、年々注目度が増している米吉は「『ルパン三世』が好きだったので、参加できて嬉しい。実際に出演してみて、キャラ、音楽、歌舞伎の3つの魅力が融合すると、これだけ客席の熱量が上がるのかと感じています」とルパン歌舞伎の特長を語る。
瀬織姫については「愛する人とかお家のために行動するのではなく、自分がどう生きたいのかを非常に意識していて、古典(歌舞伎)のお姫様にはいないタイプ。現代性のあるお姫様なので、共感していただきやすいと思います」と、歌舞伎にはめずらしい姫君であることを明かした。
■愛之助、二役の早替えに「どえらいことに(笑)」また愛之助は、流白浪だけでなく石川五エ門も二役で演じる。この仕掛けについて「そもそも五エ門はほとんど出ない設定だったので、他の役者さんに頼むのも申し訳ないから、私が二役を引き受けました。でも実際は、ど頭からどえらいことになってて、誰か入れたら良かったと思いました(笑)」とぶっちゃけつつ、「一瞬一秒でも遅れたら、全部が間に合わなくなる早替えもあります。でも早替えは歌舞伎の面白いところでもあるので、皆さんが楽しめるように作れたと思います」と期待を高める言葉を。
さらに愛之助が「いろんなことを、本当に玉手箱…というか、びっくり箱のように詰め合わせているので、歌舞伎初心者も、普段から観ている人も楽しめるはずです」と自信を語ると、米吉は「坂東彌十郎さんと市川笑三郎さん、そして市川猿弥さんがいますので、これはほぼ(ドラマ)『VIVANT』でございます(笑)。『VIVANT』を観たあとに、ルパン歌舞伎も観ていただきたいです」と、ドラマファンにも観劇を呼びかけていた。
そのほかには市川笑也、市川青虎、市川中車などが出演。京都公演は9月2日~26日に「南座」(京都市東山区)で上演。チケットは1等席1万6000円、2等席9000円、3等席6000円、特別席1万7000円で、8月9日から発売開始。2027年2月には福岡公演も予定されている。
取材・文・写真/吉永美和子
(Lmaga.jp)
