観光客増える京都…ホテルも差別化、追加料金ナシの新企画とは?「世界中のお客さまに」

観光客が増え続けている京都のホテルでは、各社さまざまな趣向を凝らしている。世界遺産・清水寺近くの「ザ・ホテル青龍 京都清水」(京都市東山区)では、宿泊者に向け、追加料金なしで宇治茶の老舗「祇園辻利」とのコラボスイーツなどが楽しめる初企画がスタートした。

昭和期に建てられた近代モダン建築の小学校を活用し、2020年に開業した同ホテル。京都屈指の観光客で賑わう立地ながら、緑あふれるホテル敷地内へ一歩入ると喧噪から離れ、ノスタルジックな空間が広がる。すべての宿泊客が利用できる1階「ゲストラウンジ」は、四季の自然を眺めながら軽食・ドリンクを追加料金なしで楽しめ、日替わりで茶道体験や舞子さんの舞鑑賞・交流イベントも開催されている。

今回は、新茶の季節から夏にかけて「祇園辻利」とタッグを組み、ラウンジが「京都の涼」を感じられる特別仕様に。入口すぐのドリンクカウンターは竹や白石で装飾され、まるで枯山水庭園のよう。

ここでは、抹茶を贅沢に使った「特選グリーンティ」、水出しでの抽出で爽やかな後味の「冷煎茶」など、夏にぴったりな「祇園辻利」厳選の5種のお茶をはじめ、2023年に誕生した揉み茶専門の新ブランド「ぶぶる」の日替わりハーブティまでが揃う。

さらに、涼しげな苔の装飾が施された中央カウンターには、「祇園辻利」の人気スイーツがずらり。これまでは「大丸心斎橋店」限定で、京都初登場の「カヌレ」は抹茶・ほうじ茶・玄米茶の3フレーバーを味わえ、もっちり食感が魅力。さらに、米粉生地にコクのある抹茶を練り込んだ「宇治抹茶ロール」、ゼリーやジュレがたっぷりで多層が美しい「Petitパフェ(抹茶/ほうじ茶)」、ロングセラーの焼き菓子なども楽しめる。

近隣の東山・祇園には観光名所が多く、今春の行楽シーズンは宿泊客の約9割が海外客という同ホテル。ホテル担当者は「当館も『祇園辻利』さんも、伝統を継承しながら、新しい価値や体験をお届けしたいとの思いが一致し、この初企画が実現しました。世界中から来られるお客さまにお茶を通して京都の魅力をお伝えし、暑い京都の夏を涼やかに楽しんでいただける癒し空間になれば」と話す。

『ザ・ホテル青龍 京都清水×祇園辻利 コラボレーションラウンジ』は、1階「ゲストラウンジ」にて、8月31日まで開催。宿泊者限定・宿泊料に追加料金なしで利用が可能。営業時間は7時30分~22時(「祇園辻利」ドリンクは9時~、スイーツは12時~)。

取材・文・写真/塩屋薫

(Lmaga.jp)

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