親子鷹で戦った下関商20年ぶりの夏

 「全国高校野球・2回戦、東海大甲府9-1下関商」(13日、甲子園)

 主将と監督の関係で過ごす親子の最後の夏が終わった。下関商(山口)主将の佐々木悠司外野手(3年)は「憧れの甲子園でプレーできて幸せ」と、胸を張ってユニホームに別れを告げた。

 姉2人で唯一の男の子。「ボールは蹴るものじゃない家系なので」(母・喜子さん)と自然と野球を始めた。父・大輔監督(48)が赴任する下関商の野球部を幼少期から見て育ち、「『S』のマークに憧れた」と中学3年で入部を決意した。

 ただ、大輔監督は「3年間控えでもいいなら入れてやるが、同じ実力なら他の子を使う」と特別扱いせず、一選手として厳しく接した。それでも息子の意志は固く、入学後の寮生活では24時間、選手と監督。たまに実家に帰っても敬語で言葉を交わした。

 人並み以上に練習に励み、声出しを率先した佐々木は周囲から人望を集め、主将に就任。3年春にやっとレギュラーの座をつかみ、20年ぶりの夏の甲子園で、山口県勢3年ぶりの1勝も挙げた。

 大輔監督は「私の知らないところで重圧があったと思うが、覚悟を持って入部してきた。お疲れさまと言いたい」と、少しだけ父の顔をのぞかせた。引退と同時に退寮し、実家に戻る佐々木は「監督には厳しく接してもらって感謝している。すぐに親子に戻れるかはわからないけど」と苦笑い。敬語が飛び出たとしても、この3年間で深めた親子の絆に言葉はいらない。

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