「高校野球・広島大会４回戦、広島新庄３-０尾道商」（２２日、しまなみ）

　広島新庄が、シード校の尾道商を破り８強入り。２年生左腕・堀瑞樹投手が、２戦連続完封勝利を挙げた。

　スコアボードに０を９個並べた。「初回から全力でいった」と、自慢の直球を中心に四回までパーフェクト投球。五回、先頭打者に四球を与えてから「カットボールを有効に使った」と、ピンチに動じなかった。中盤以降に７安打を許したが「点を与えなかったことがよかった」と胸をなで下ろした。

　昨夏も１年生でベンチ入り。決勝の広陵戦で先輩が涙を流す姿に胸が熱くなった。今夏は背番号「１」を付け、３回戦・美鈴が丘戦で５回参考記録ながら完全試合を達成した。迫田守昭監督（６９）は「一番信頼しているのは堀。ただ、１人では乗り切っていけない」。兄・穆成監督率いる兄弟対決の如水館戦では大深、関藤の３年生投手を含め、総力戦で戦う。