下館工・谷中ノーヒットノーラン
「全国高校野球選手権茨城大会・1回戦、下館工4-0江戸川学園取手」(6日、土浦市民」
茨城大会で、下館工のプロ注目右腕、谷中規彦投手(3年)が江戸川学園取手戦で自己最多タイの15三振を奪い、ノーヒットノーランを達成した。
ノーヒットノーランも通過点だ。最後の打者を二ゴロに打ち取った下館工の谷中は、淡々と引き揚げてきた。
憧れの米大リーグ・レンジャーズのダルビッシュを引き合いに出し「メジャーでも2アウトからヒットというのもあったし、最後まで気を抜かないようにしました」と振り返った。「やったと思ったけど、まだ1回戦。次に向けて調子を整えたい」と気を引き締めた。
今春の日立北戦で、水戸商の井川(現オリックス)が持っていた県大会記録に並ぶ10連続三振を奪った最速142キロの直球とスライダーはこの夏も健在。六回まで毎回、八回には振り逃げも含め1イニング4奪三振もマークして、自己タイの15奪三振。許した走者は、振り逃げ2つ(ともに暴投)と三ゴロ失策の3人。無四球で快記録をつくった。
この日は広島、巨人など5球団のスカウトが視察。DeNAの河原スカウトは「体も大きくなったようだし、春よりよくなった」と成長を評価した。