花咲徳栄・若月 意地の聖地初弾及ばず

 「センバツ・2回戦、県岐阜商8-3花咲徳栄」(27日、甲子園)

 全国の厳しさに少しの手応えが入り交じった。プロ注目のスラッガー・花咲徳栄の若月健矢捕手(3年)が、初の甲子園で名刺代わりの一発を放った。4点を追う四回の先頭で、外角高めの直球を強振。高校通算22号を高々と左中間へ運んだ。

 「思い切り行こうと思っていた。自信になります」。三振が目立った1年夏、確率を上げるためにノーステップ打法を導入。改良を重ねて落合博満(元ロッテ)の“神主打法”に近い特徴的なフォームをつくり上げた。この冬は1・2キロのバットを振り込んで臨んだ聖地。結果を残し「甲子園で通用した。この打法が一番だと思っています」と、確信は深まった。

 だが、扇の要としては反省ばかりだった。エース・関口が直球を痛打されて、四回までに5失点。守備の乱れも出る完敗につながり「すぐ変化球に切り替えられなかった。一発勝負の怖さをあらためて思い知らされた」と、顔をこわばらせた。

 スカウト陣の評価は高い。「打撃もスローイングも軸がある。体の力もある」と阪神・中尾スカウト。夏へ、その先へ、若月は「勝てるキャッチャーになって帰ってきたい」と成長を誓った。

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