神宮に「1番・笘篠」父の古巣で1安打
「高校野球西東京大会・4回戦、 東亜学園8-1明星」(18日、神宮)
東亜学園(西東京)が明星にコールド勝ちし8強入り。笘篠諒太外野手(3年)は1安打を放ち、ヤクルトなどで活躍した父・笘篠賢治氏(45)の古巣神宮ではつらつとしたプレーを見せた。
親子の夢が神宮でかなった。「1番・笘篠」がスコアボードによみがえった。特別な場所での一戦を勝利で飾り、笘篠は「少し緊張しました。やっぱりうれしかった」と満面の笑みを浮かべた。
敵失で出塁した三回には、スライディングでユニホームが破れて着替えるハプニング。八回には中前打を放って結果を出した。かつての本拠地でハッスルする愛息の姿に、スタンドで応援した賢治氏は「何か不思議ですね。うれしい。思い出にします」と、感慨深げにビデオカメラを回した。
前夜は帰宅してからも、賢治氏に「早く休め」と止められるほど入念に素振りを重ねたという笘篠。長年の目標をクリアし、次に目指すものは一つ。「あと3回勝てば甲子園。ここまで来たら行きたい」と、聖地への道を見据えた。