ケイバ熱盛ブログ「夢は2世へ」(1月3日)

 あけましておめでとうございます。元旦の晩に栗東入りした松浦です。早速、2日から取材しております。どうぞ、今年もよろしくお願いします。

 昨年末は名馬の引退が続きました。コントレイルにクロノジェネシス、キセキ、インディチャンプ、ダノンスマッシュ…。一時代を築いた彼らに対する感謝は尽きませんが、この仕事をしていると、少しばかりの贔屓はあるもの。“I LOVE 谷厩舎”の私としては、先日、北海道へと旅立ったヨカヨカとの別れがつらい出来事でしたが、彼女と同じぐらい応援していたサウンドキアラの引退も胸にこたえました。

 明るめの鹿毛と額の丸い星が特徴的なかわいらしい馬でした。担当の森崎助手とともにG1制覇の夢を描いていましたが、20年ヴィクトリアマイル2着がキャリアハイのまま、昨年暮れの阪神C5着がラストランに。それでも、通算26戦7勝、重賞3勝の活躍は素晴らしかったです。

 私が思うに、前述の20年ヴィクトリアマイルは生涯最高の出来だったと思います。レース後、森崎君が「敗因はドバイが中止になったこと。それによってアーモンドアイが参戦してきましたから」と顔をしかめたシーンが忘れられません。首差の3着は国内外でG12勝のノームコア。ラヴズオンリーユーやプリモシーンにも先着しており、あのレースは負けて強しのベストパフォーマンスだったと思います。

 キアラは近日中に競走馬登録を抹消し、栗東トレセン近郊の牧場で調整された後に北海道へ旅立つ予定。「G1制覇の夢は2世に託します。厩舎解散までにキアラの子を1、2頭やれるチャンスはあるので」と前を向く森崎君ですが、実は「キアラのきょうだいは牝馬ばかりなんですが、今の2歳が待望の男馬で、しかもロードカナロアの子。期待しています」とのこと。これは楽しみ。姉を超える活躍を期待せずにはいられません。

 近々は、8日の中京に出走を予定しているジェンヌ(3歳未勝利)に全力投球。「前走は落鉄の影響で位置取りが後ろになって…。それでも、いい脚を使っていましたからね。もう少し前の位置であの脚を使えるようなら」と色気アリ。皆さまのお年玉馬券となりますように-。

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