伝説の新馬戦から◎トレンドライン

【月曜・中京9R・沈丁花賞】

 「伝説の新馬戦ですね」。こちらの振りに笑顔を見せたのが、金成厩舎の池上助手。2016年8月14日、新潟で行われた2歳新馬戦。4連勝でドバイUAEダービーへ向かうエピカリスが勝ったレースだ。勝ち馬ばかりがクローズアップされるが、当時の2着馬・フェニックスマークは復帰戦で9馬身差の圧勝劇。4着・リゾネーターも2勝を挙げて伏竜Sへ向かう予定。そして3着が◎トレンドラインだった。

「まだ成長段階。前走もまだまだって感じだったけど、それでもやれる自信はあった。休ませて良くなっているし、ここも勝ち負けでしょう」とのこと。調教時計は4本。特筆すべきは先週ウッドでの1F11秒9。「ケイコは動くし、柔らかい走りをする。血統はダートでも、芝でもやれそうな感じ。選択肢を広げるためにも、まずはここを勝つことが大事だね」と気を引き締めた。人気が割れそうなメンバー構成。意外と配当が付きそうだ。

【月曜・中山10R・韓国馬事会杯】

 前走の◎マイネルバサラは早めに動く強気な競馬。それでも押し切れると判断して乗った柴田大の好騎乗と言えるだろう。この条件に絶対的な自信を持ち、さばきやすい頭数も魅力。もう一丁行ける。

【月曜・中山12R・4歳上1000万下】

 今開催の中山ダート9F戦は圧倒的に前有利。先週まで21鞍組まれていたが、4角1~2番手の馬が14勝。差し切った馬も早めにポジションを上げていた。◎パイロキネシストの前走は、本来は積極的な松岡が珍しく慎重な立ち回り。初騎乗に加えて、2走前の大敗が頭にあったのだろう。外々を回らされて流れ込む形。展開、馬場に泣かされた。全てを吸収して、連続騎乗で挑むここは反撃に転じる。

(馬サブロー美浦支局長・佐野裕樹)

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