【地方競馬】ルーチェドーロがフジノウェーブ記念V 御神本訓史「ゆかりある馬の冠レース」

鞍上が左手を上げてゴールしたルーチェドーロ
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 「フジノウェーブ記念・S3」(9日、大井)

 1番人気のルーチェドーロが転入2戦目で重賞初制覇-。好発から2番手に付け、直線は独走状態。終わってみれば3馬身半差をつける完勝だった。2番人気のレッドフレイが先行勢の後ろから徐々に差を詰めて2着に食い込み、逃げた8番人気のクルセイズスピリツが3着に粘った。なお、優勝馬は「第33回東京スプリント」(4月20日・大井)の優先出走権を獲得した。

 ルーチェドーロがゴールを駆け抜けた瞬間、初タッグを組んだ鞍上は左手を上げて勝利をアピールした。これまでいくつもの栄冠を手にしてきた御神本訓だが、この重賞タイトルは格別だ。

 「東京スプリング盃」の名称で2010年に創設された当レースは希代のスピード馬フジノウェーブが第1回から4連覇。第5回から「フジノウェーブ記念」となり11、13年に同馬で勝っている名手は「ゆかりある馬の冠をつけてもらったレース。本当にうれしい」と感慨深げに語った。

 転入初戦の前走、船橋記念はスタートダッシュがつかず、4角最後方から上がり35秒4の鬼脚で4着。それが御神本訓の手に掛かれば、好スタートから道中2番手キープ。直線入り口で楽に抜け出し完勝した。

 「リズムだけを大切にと思って、気分を損ねないよう乗った。直線で追い出したら、もう一段沈んでくれた。まだ若いし、もっと上でやってほしい」と鞍上。管理する池田孝師は「次の東京スプリントでJRA勢とやって、それ次第で目標を決めます」と期待十分に話した。

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