【地方競馬】大井の東京2歳優駿牝馬はスピーディキックがV 門別から移籍初戦で4馬身差の完勝
「東京2歳優駿牝馬・S1」(31日、大井)
5番人気のスピーディキックが直線一気の末脚で2歳女王に-。出遅れから道中は集団に待機し、直線で先行勢をごぼう抜きした。早めに先頭に立った2番人気のヒストリックノヴァが2着に粘り、7番人気のクールフォルテが3着に食い込んだ。
鮮やかな末脚でスピーディキックが2歳女王に輝いた。上がり3Fは最速38秒9。門別から移籍初戦で、決め手の違いを見せつけた。
発馬は遅れたが、慌てずに後方の内ラチ沿いで脚をためた。初コンビの本橋孝も冷静だった。「過去のレースVTRを見ても、後ろからでもすごくいい脚を使っていた。だから落ち着いて乗れた」と勝負どころを待った。
4角で馬群がバラけたところを外へ持ち出してゴーサイン。逃げたロマンスロード、ヒストリックノヴァが叩き合いを演じたが、その外を一気にかわして4馬身も突き放した。「手応えは抜群。すごくいい脚を使って、気持ち良かった」と2日連続の重賞Vとなった鞍上も満足げだ。
藤原智師にとっては初めての重賞タイトル。「本当にうれしい」と喜びをかみしめる。輸送による馬体減り、未経験の左回りなど、まだまだ課題は残るが「桜花賞を目指して、まずはユングフラウ賞(2月23日・浦和)あたりへ」と指揮官は3歳の戦いを見据えた。