底知れない奥深さを感じる!ジャンダルム

 有馬記念はキタサンブラックが有終の美を飾りました。天皇賞・秋組は疲労の蓄積があるとの読みで▲に評価を落としていたのですが、あれほど楽なペースで逃げられては後続の出る幕はなかったですね(苦笑)。他馬は動かなかったというより、動けなかったと解釈した方が正しいでしょうか。個人的にはちょっと面白みに欠けるレースだったなぁ。本命のシュヴァルグランは小差の3着でしたが、直線で外から寄られて勢いをそがれるほど大きな不利を受けました。スムーズなら2着はあったと思うのですが、あれで”審議”にもならないとは…。被害馬と加害馬の関係でしかさばかない今の降着制度はいつまで続くのか。シュヴァルグランの馬連を勝っていた人は納得がいかないでしょうね。

 さて、泣いても笑ってもJRAは28日が最終日。”終わりよければ全て良し”という言葉があるように、有馬記念で負けた方(僕も含む)もここで決めれば気持ち良く年越しを迎えられるはず(笑)。今年最後の3鞍勝負をぜひ参考にしてください!

【木曜・阪神6R・2歳上500万下】

 まだ気性的に若さの残る◎エタリオウですが、チークを外し、ブリンカーを装着した前走で味のある勝ちっぷりを披露。初戦と同様にスタートは遅かったものの、3角過ぎから一気にまくって先頭に立つと、2着馬に並ばれてからは二枚腰を発揮して振り切りました。上がり2Fのラップは11秒4-11秒5とかなり速く、勝負どころで一気に脚を使ったことを踏まえればポテンシャルも相当に高いと思います。まだ周りを気にするような繊細さは残っているものの、この頭数なら極端にもまれ込む心配はありません。昇級でも狙い目は十分。

 相手は○フランツ、▲シャルドネゴールド、×アイトーン、☆シースプラッシュ。馬券はアタマ固定の馬単と馬連で。

【木曜・阪神8R・3歳上500万下】

 じっくりと立て直した前走で復調の兆しを見せた◎ウインシャトレーヌ。惨敗した2走前は久々に加え、道悪もこたえたのでしょう。良馬場なら古馬が相手でも十分にやれることを証明しましたね。デビュー戦は鮮やかな差し切り勝ちでしたが、父ダイワメジャー×母父クロフネという血統背景から、本質は切れよりスピードの持続力に長けたタイプ。決め手比べになりやすい1800mより、マイルの方が適性は高いと思います。枠もロスなく運べる4番ですから、上位に食い込む可能性はかなり高いと見ています。

 相手は○ピュアコンチェルト、▲トルネードアレイ、×サンライズマジック、☆トーセンクリス、△エレクトロニカ、△マジョラム、△トウショウビクター。馬券は馬連と3連複フォーメーション○▲→他印各馬へ。

【木曜・中山11R・ホープフルS】

 今年最後のG1は◎ジャンダルムを全力買い。まだまだ良化途上の段階でデビュー戦を楽勝し、続くデイリー杯2歳Sも抜け出してからは遊ぶ余裕があったほど。この馬には底知れない奥深さを感じますね。問題は2F延長の2000mに対応できるかどうか。血統的には短距離馬とのイメージが強いとはいえ、四肢が長く体のつくりにも余裕があるので、現時点ではガチガチのマイラー体形ではありません。血が騒ぎだすのはもう少しあと……今回は克服可能とみます。前走後はいったん緩めたとはいえ、12月上旬から丹念な乗り込みを消化して前回と遜色のない動き。好メンバーがそろったここでも簡単には負けないと思いますよ。

 相手は○ルーカス、▲タイムフライヤー、×シャルルマーニュ、☆サンリヴァル、△フラットレー、△ジュンヴァルロ、△ナスノシンフォニー。馬券はアタマ固定の馬単と馬連。3連複フォーメーション◎→○▲→他印各馬へ。

【先週の推奨馬成績…12月23日=(2)(2)(4)着、12月24日=(2)(1)(3)着】

(馬サブロー栗東支局長・竹村浩行)

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