【玉野競輪】金融機関勤務、製缶工を経て競輪選手になった那須萌美 デビュー初Vへ快走する
「ミッドナイト競輪・ミッドナイト競輪アワ~in玉野・F2」(3日、玉野)
競輪界にはいろんなところから転身した選手がいる。五輪出場のアスリート、プロ野球選手、グラビアアイドルなど。今回の玉野競輪に出走している那須萌美(28)=宮崎・114期・L1=は金融機関勤務から製缶工を経て、競輪界に飛び込んできたのだ。
趣味でロードレーサーを始め、日本競輪学校(現・日本競輪選手養成所)の入学試験には一発合格。在校時の成績は16勝(67走)で4位。当時から「先行で風を切る脚がない」と課題を挙げていたが、実戦デビュー後は好位を確保しての追い込み勝負に徹し、着実に競走得点を稼いでいる。
今場所は3、2着で決勝に進出。初日1Rは奥井迪(東京)後位を追い上げて奪ったものの、中西叶美(愛知)に踏み負けてしまう。それでも、直線で巻き返して3着に入った。2日目2Rは打鐘4角からまくった尾崎睦(神奈川)を最終ホームからうまく追走。きっちり2着に続いた。
2日目のレース後に「戦法の幅が広がりました」と語った那須。さらに立ち回りがうまくなっただけに、決勝も的確にさばけるはず。ともに完全優勝を狙う奥井、尾崎が強敵だが、デビュー初優勝を狙う那須も侮れない存在になった。