【競輪】本来の姿を取り戻した石井寛子が完全優勝へ快走だ

 「ミッドナイト競輪・チャリロト杯・F2」(12日、玉野)

 『京王閣の小悪魔』が本来の姿を取り戻した。名古屋、松山と直前の2場所(6走)はまさかの1着なしだった石井寛子(31)=東京・104期・L1。短期登録の外国人選手に歯が立たなかったが、国内の選手ばかりとなった今回は、まさに水を得た魚。初日1Rは打鐘4角で5番手だったが、慌てることなく最終3角から楽に外を踏んで1着。2日目1Rは最終ホームで出切り、外を襲いかかる野口のぞみ(長崎)と踏み合ったが、力強く押し切って1着。5月7日の名古屋2日目6R以来、37走ぶりに決まり手(2着以上)に「逃げ」がついた石井は「経験の差ですね」とキッパリ。野口とはスピードもテクニックも違うと言いたそうな雰囲気だった。

 決勝は尾崎睦(神奈川)がライバル。ともに完全優勝がかかる一戦だ。尾崎は「逃げ」の決まり手が多く、石井は「まくり」が多い。尾崎が先行態勢に入って、石井が好位確保から踏んでくるという構図が容易に想定できるが、2日目に先行策を見せた石井は、何をしてくるか分かりにくくなった。これで尾崎がペースを乱す可能性がある。いずれにせよ、自在性のある石井が、今年11回目、通算55回目の優勝へ、テクニシャンぶりを発揮しそうだ。

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