強力なダッシュを味方に地元勢打破を狙う岩本俊介（３４）＝千葉・９４期・Ｓ１。好調時のパワーは外国人レーサー並。７月の防府Ｆ１でボスの番手を回った同県の先輩・山賀雅仁は「外国人選手はすごいパワーだけど、岩本君をマークした時も強烈だった。彼のパワーもヒケを取ってないよ」と証言する。

　今年は１月大垣Ｆ１の決勝で落車して鎖骨を骨折。２カ月の欠場後に復帰すると持ち味のパワフルな走りで１着を量産。５月の当地Ｆ１では最終ホーム過ぎ７番手から強烈なまくりを敢行。後続がちぎれる鋭いダッシュで２弾駆けを狙った近畿勢を粉砕し、今年初Ｖを飾っている。

　その後は７月のＧ２・サマーナイトフェスティバル（松戸）の２日目に落車し再び欠場を余儀なくされ、今回の向日町記念が復帰２場所目。不安は残るものの、本来の力を発揮すればＶ争いをにぎわせる可能性は十分。今年初Ｖを飾ったバンクで健在ぶりを大いにアピールする。