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【競輪】「鉄人」伊藤公人がラストラン

ラストランを終えて安堵(あんど)する伊藤公人
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 「e-SHINBUN賞争奪戦・F2」(25日、大宮)

 「鉄人」の異名を取った伊藤公人(59)=埼玉・40期・A3=が、最終日4Rの4着を最後に引退した。力を振り絞った伊藤は検車場に引き揚げて来ると、「やり尽くした」とだけ言って絶句した。

 レースは、先導役の山中孝一(埼玉)が打鐘から先行して主導権。番手に付いた伊藤は、そのまま最終4コーナー回る絶好の展開だったが、ゴール前で伸びを欠いて4着に沈んだ。同県でトップレーサーの平原康多(34)=87期・SS=をはじめ関係者約300人が、鉄人のラストランを見守った。

 選手生活を全うした伊藤は「人生は長い。誰でもいろいろ背負いながら生きている。俺も肝炎を患い復帰したが、またもや病魔に襲われた」と打ち明けた。1977年にデビューした伊藤は26歳で肝炎を患い、約3年間も闘病生活を送った。その後は、S級2班からB級2班(当時)まで降格しながらも復帰。93年のG1・日本選手権(立川)では決勝進出を果たした。

 しかし、2015年3月から今年5月まで長期欠場。息子で競輪選手の慶太郞(22)=埼玉・107期・A3=の競輪学校卒業前に胃がんを告知され、再び闘病生活を送っていた。

 苦悩の連続だった競輪人生を振り返りながら、伊藤は「ファンの声援が一番だったな。さまざまな葛藤はあったが、気持ちを強く持ったことで、ここまでやれた。競輪は人間の力で勝負する。こんなに素晴らしい競技はないよ」と後輩たちにメッセージを送った。

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