【競輪】エボリューションは井上昌己V

 「KEIRIN EVOLUTION」(26日、いわき平)

 福島県いわき市のいわき平競輪場で26日、9Rでオリンピックルール準拠の「KEIRIN EVOLUTION」が行われた。初代チャンピオンに輝いたのは井上昌己(34)=長崎・86期・S1。04年のアテネ五輪で銀メダル(チームスプリント=長塚智広、伏見俊昭と出場)を手にした実力者が1着だった。稲村成浩、十文字貴信が2、3着に入り、車券は2車単(1)(5)が3710円(16番人気)、3連単(1)(5)(4)が3万6200円(94番人気)で決着した。

 レースは打鐘過ぎに上昇した永井清史を、最終ホームで井上が抑え込む。そのまま先行態勢に入り、後続を封じた。人気の長塚は3番手を確保したものの伸びず、5番手の稲村が直線で大外を強襲して2着。十文字は長塚後位から中を伸びて3着に入った。

 井上は「カーボンフレームとディスクホイールでスピードと回転力が出た」と勝因を分析。「優勝賞金100万円はうれしいし、遠くまで来て良かった」と素直に喜び、続けて「オリンピックメダリストとして、オリンピックルールで男子競輪初めての車券発売を伴う歴史的な一戦で勝利できたのは、意義がありうれしい。これからもこのようなレースを続けていくことで、自転車競技がさらに普及して、競輪の活性化につながってほしい」と話した。

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